美食屋、ネルグ街に転生する!
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っちゃだめか?」
「いや食うなよ!?」
腹ペコキャラだったのかお前!?
まあそんな感じで俺は、悪党を襲撃して食糧を奪い、卵の様子を見て修業して、襲撃してくる悪党を帰り打ちにして、卵の様子を見て修業するという日々を送っていた。
そんなある日、いつものように襲撃してきた悪党を撃退していた時のことだった。
「そこまでだクソガキイィイ!!」
「マッチ!?」
「兄貴!!」
マッチが悪党に人質に取られてしまう。
待ってろっていったのに!
「マッチ。てめえ、なんでここに!」
「すまねえ、俺もなにか力になれないかと思って…」
「マッチ…」
マッチは申し訳なく思っていたのだ。いつも体を張って傷だらけになりながらも自分たちを護ってくれた長兄。そんな彼の助けになれないことが…。
「ぐはははは、涙ぐましい兄弟愛だねぇ。まあそのおかげで俺たちは助かったが」
俺は汚い笑い声をあげる悪党、『ゴルゾー』を睨みつける。
「てめえ、人質とるなんざきたねえぞ、ゴルゾー」
このゴルゾーという男。アキトをつけ狙う悪党どもの頭目であり、アキトに被せられた損害を無視できずに今回自らが出てきたのだ。もっともアキトとの戦いで不利を悟ったためか、このように人質をとるという真似をしたところからみるに、人格、実力ともに小物といってもよかったが。
ゴルゾーは俺の言葉にさらに笑い声を上げる。
「ぐははははは。そんなもんやられたほうが悪いのよ!――――――さあ、手を頭の後ろに回して膝をつきなクソガキ。こいつがどうなってもいいならな!」
「ぐっ!?」
「やめろ!?」
ゴルゾーはマッチの首にナイフをうっすらと差し込み、マッチの首からは一筋の血が流れた。
俺はひとまずゴルゾーのいうとおりに膝をつく。
「やれ!」
ゴルゾーがそう命令すると、その部下たちが一斉に俺に殴りかかる。
ドゴ!
「ぐっ」
ドガ!
「ぐああ!?」
「兄貴いいいいい!?!」
「ぐははははは」
ゴルゾーたちの俺へのリンチは続いた。
――――その頃アキトの家で、
ぴききき
一つの命が誕生しようとしていた。
☆
☆
「ぐっ・・・あ・・・」
「兄貴い・・・・・」
体中がいてえぇ…。動かすだけでずきんずきんいうし、視界は自分が流した血のよってふさがれている。
「くくく、いいざまだなクソガキ。いままで好き勝手やりやがって。てめえのせいで部下も大分俺から離れて行った。この日をどれだけ待ったことか。」
ゴルゾーは俺に顔を近づけて
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