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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》
第一章
*エースとの別れ*
雷が泣いた日。5
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り始めた


ベッドから下りて机の上に置かれてるでんでん虫を見ると


鳴っていたのはハンコックのだった


涙を拭って溜息を付くと椅子を引いて座ると受話器を取った


「「ガチャ」」


リノ『・・・もしもし』


いつもだったら真っ先にハンコックが何かを言い始めるのに


あの五月蝿い声は聞こえなくて眉間に皺を寄せた


リノ『・・・ハンコック?』


――あたしがそう言った時、


?『よぉ・・・リノ、元気か?』


でんでん虫から聞こえてきたのは全然違う人で


受話器を持っていた手が震えた


リノ『・・・何の用』


ルフィ『あっ!!待ってくれ!!切らないでくれ!!

少し話がしたくて電話したんだ』


リノ『話なんてない』


・・・あたしって本当、弱いな


何で人に八つ当たりする事しか出来ないのかな


ルフィ『本当にちょっとだけだから!!』


リノ『・・・何』


ルフィ『ハンコックから聞いたけど・・・お前、部屋から出てないんだってな。

飯を食わねーと死ぬぞ?それにお前の仲間も心配してるぞ?』


何なのコイツ・・・


・・・あたしに説教するつもりで電話をした訳?


ルフィ『俺さ 色々考えたんだけど・・・レイリーのおっさんと修行をする事になった。

二年後に皆と再開するその日まで・・・強くなろうって決めたんだ』


リノ『・・・』


あたしが黙ってると


蛆虫船長はあたしの事なんか気にせず話し続ける


ルフィ『今度は誰も悲しませない為にも、

誰も傷つかせない為にも・・・そしてお前を守る為にも俺は強くなる』


は・・・?


・・・あたしを守る・・・?


リノ『やめて』


何があたしを守るなの?


リノ『あたしはあんたに守られなくても生きていける、現に今もこうして生きてる!!』


ポロっと溢れた涙を服の袖で拭くと言った


リノ『エースに言われたからなの?

兄の最後の頼みだからそれぐらいは守ろうって?そんなの嬉しくなんかないから』


あたしって本当に弱いな


蛆虫船長はあたし以上に傷ついたのに悲しみを乗り越えた


なのにあたしはまだ悲しみの中に囚われたまま


ルフィ『・・・確かエースにも言われたなぁ』


リノ『なっ・・・』


ルフィ『けどこれは俺の意志だ。

お前が何と言おうと俺はお前を守る、それだけだ。じゃあな』


「「ガチャ」」


相手から一方的に電話が切れると


受話器を戻して仰向けになるように床に寝転んだ


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