導入編
覚醒
導入編 第一話 目覚め
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は暴徒鎮圧用のゴム弾程度しか出ない物を装填してあるが。
なんにせよ、自分の部屋の中でも手元に武器が無いと不安で仕方ない。
どこに居ようとも私はロアナプラの住人なのだと思い知らされる。
そんな事を思いながらシャワーを浴び、キッチンで水を飲む。
この部屋は三人部屋で鍵がかかる寝室が三つとリビングとダイニングキッチン、それに共用のトイレと浴室がついた俗にいうと3LDKいう奴らしい。
ルームメイトは私と同じような外様の魔法関係者が二人、一人は今日の午後、もう一人は明日の午後入居予定と聞いている。
明後日が入学式でそれまでに入寮するように定められているのだからそんなものだろう。
髪を乾かし、ここ麻帆良学園の女子中等部の制服に着替える。
私服の方が動きやすいのだが今日は麻帆良の支配者である関東魔法協会の理事にして、裏の麻帆良の最高権力者でもあるMr.近衛への挨拶がある故しかたがない。
そこからさらに改造エアガン二挺とナイフ1本を装着する。
予備弾倉は持たない。
それが必要になる状況ではそもそも一般人も殺せない弾などあっても無駄だ。
かと言ってこの街を取り仕切る魔法使いに面会するのに、公然と殺傷グレードを持ち込むのは単純な理由以外にも、相手の面子からして不味い。
従って亜空間倉庫や魔法使い社会のガンナー御用達技術である異空弾倉に頼る事になるわけだ。
装備と身支度を整え、鏡で確認する…上出来かな。
スチャッ
抜き撃ちの動作確認を行い、銃を納めて私室を出て鍵をかける。
居間に午後に入居予定のルームメイト相手に夕方まで戻らない旨をメモで残し、靴をはく。
…昔は私にとってもこれが当たり前だったという記憶は所有しているのだが、
『私』の主観では、室内では靴を脱ぐという奇妙な習慣に不思議な違和感しか感じない。
私は玄関をくぐり、正義を掲げる魔法使いたちが支配する閉鎖都市、麻帆良に繰り出した。
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