導入編
覚醒
導入編 第一話 目覚め
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傷はおってる。
「なってねえよ、ボケ」
後頭部に銃を突き付けた。
「devil…」
てめぇらにはいわれたくねぇ
引き金を引いた。
脳と体液が飛び散る…それは私への祝杯にも思えた。
「さて、これからどうするか」
四人目の『死体?』を確実に『死体』にしながら私はそう呟いた。
とりあえず、この部屋を探索することにし、掃討終了を確認した。
そのあと、死体を最初の部屋に集め、シャワーを浴びた。
なんとか髪や肌にこびりついた血を落とし、体の中も洗えるだけ洗った。
傷がしみて痛い…興奮状態が解けて痛みが段々酷くなってきやがった。
意識もぼやけてくる。
かなりの時間、犯され続けていた事になるはずだから疲労は当然か。
全裸のまま、シーツと拳銃をつかみ、一番安全だと判断した場所、
死体を集めた部屋のベッドの下に潜り込むと直ぐにシーツにくるまって丸くなる
自分のむせかえるような甘い血の匂いと吐き気がする臓物の臭いの中、私の意識は堕ちていった。
「ん…」
柔らかいベッドの上で目を覚ます。
懐かしい夢をみた。
正式にこの街の住人になった晩にあの街の住人になった日(より正確にはあの街で生まれた日)の夢をみるとはなかなか皮肉が効いている。
だがそれはある意味必然なのかもしれない
あのロアナプラとここ麻帆良は掲げる物こそ違えど表の国家権力の影響力を排除し、自分達のオリジナルの法をもって支配していると言う点で一致している。
さらに言うならば情報の閉鎖性ではあの街よりもこの街の方が幾分上だ。
あの街が全てを飲み込むマフィア達の背徳の楽園だとすれば、この街は様々な、時には相互に矛盾する正義を掲げる魔法使い達の隠れ家とでも言うべきだろうか。
軽く伸びをして回りを見渡す。
汚れのない白い壁紙
シンプルな勉強机と椅子
それにデスクトップ型の最新式のパソコンが一台
本棚…中身は半分ほど埋まっていて日本語の教科書やその関連書に漫画が少し、あとは英語の軍事、経済及びコンピュータ関連の本だ
さらに大きな箪笥と全身がうつる鏡
先月までの巣穴である窓に(防犯用の)鉄格子がついた小汚ない下宿か、事務所の地下にあるコンクリートむき出しの仮眠室と違い、明るく清潔な部屋。
予定通りなら最低三年はこの部屋で暮らす事になるわけだ。
枕元の改造エアガンと着替えを持って浴室に行く。
このエアガンは一見ただの合法的なオモチャだが、気か魔力を通すと違法な威力を発揮する。
さらに威力増強用の術式付加を施したBB弾を装填すればアサルトライフル位の威力は簡単に出る。
…いま
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