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焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
第二書庫の隠し部屋での出会い?
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のが、この第二書庫だということらしい。


ちなみにその当時の当主というのが、俺のお祖父様。つまりは父上のお父上だったりする。


父上はよく第二書庫に連れてこられて戦闘についての知識を鬼のように叩き込まれたと遠い眼をして語っていた。まあ、そのおかげで、父上は現役時代、レーティングゲームでトップランカーになることができたので、お祖父様に感謝じたいはしているらしいが。


まあ、なんで俺がそんな部屋にいるのかというと、自身の修行に役立ちそうなものを、ここで漁っているのである。


そんなもの、誰かに教えてもらえばいいだろと言われるかもしれないが、ルヴァル兄上は、魔力の扱い方は父上も唸るほどの実力を持っているが、実践経験が乏しいために、戦い方を教えられるほどではない。次男の『ローウェル』兄上も同じ理由で却下。


俺の母上である『レイラ・フェニックス』は、戦闘どころか、レーティングゲームの参加経験もないほどの箱入り娘なので、論外だ。


というわけで、消去法で父上に教わるしかないのだが、父上は父上で当主としての仕事が忙しく、たまにしか指導してもらえない。


そういう時には、父上の眷属の方たちが指導してくれるのだが、その眷属たちも父上の手伝いで時間がとれない時が多々ある。


だから、そういう時は、こうして第二書庫に来て書物を適当に漁ってよんだり、自主練に励んだりしているわけである。


「ふぅ…。これも読破完了っと」


俺は今まで読んでいた戦術書のページを閉じ、棚に戻して新しい本を取り出そうとしたが、


バサバサバサ


「あ、やべ」


抱えていた数冊の本が床に散らばる。うっかり手を滑らせて、落としてしまった。


やれやれ、欲張って、一気に運ぼうとせずに、普通に運べばよかった。


そう思いながら、俺は床に散らばった本を拾い始める。

「あれ?…なんだこれ?」


そこに見つけたのは、俺の目の前の本棚が置いてある床から僅かに飛び出ている、半四角の溝だった。


不思議にそれが気になった俺は、その正体を確かめるために、魔力で肉体を強化して、目の前にある本棚を移動させる。


そこにあったのは、床に設置された、埃をかぶった四角い扉。どうやらしばらく使われていなかったらしい。


とりあえず風の魔力で埃を吹き飛ばして、その扉を開くとそこにあったのは、


「…階段?」


そう、地下へと続くであろう階段がそこにはあった。


その階段の先は真っ暗な暗闇につつまれており、何も見えない。


なんだこれ、よく小説とかである秘密の抜け道かなんかか?


だとしたら、どこに繋がってんだろうなぁー、この階段。




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