暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
救えない命〜
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
でた譜石の欠片・・・」

「イオン様の・・・」

「・・・これから、どうする?」

「・・・一緒に行く。イオン様が生きてたら・・・きっとみんなに協力するから・・・」

「・・・ああ。イオンの分も・・・頑張らなきゃな」

「うん・・・」

俺は落ち着いたアニスを連れてみんなのところに戻る。

「・・・落ち着いたようですね」

ジェイドが優しく話しかける。

「はい、大佐。私、もう少しみんなと一緒にいて、考えたいんです。私がこれからどうしたらいいのか」

「アニス。気をしっかりね」

ナタリアがアニスを気遣う。

「これからどうしたらいいのかしら?預言の件は、教団内が再編されるまで難しいと思うし・・・アッシュを捜すにもどこを捜したらいいのか・・・」

「私・・・イオン様の最期の預言を活用してほしい」

「ベルケンドに・・・って奴か」

「それがいいと思います」

振り返ると撫子達がいた。

「・・・すみません。もっと早く到着していれば・・・」

「撫子達は悪くないよ。・・・悪いのは・・・」

アニスはそこまで言って首を振る。

「ううん。こんな考え方は駄目だよね。今は前に進まなきゃ・・・」

だけど、アニスの目には・・・深い哀しみだけがあった。いや、イオンだけじゃない。ルークや、障気を受け取らせてしまったティア。パーティー全体が暗くなっていた。

「(俺は・・・また救えなかったのか・・・畜生・・・なんど、なんど目の前で・・・)」

『咲さん・・・』

「・・・今回ばっかりは・・・」

『わかってるッス・・・でも、あまり自分を責めないでほしいッス・・・』

「ああ・・・善処するよ・・・」

俺達はイオンが残してくれた言葉を無駄にしないためにも、ベルケンドに向かった・・・
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ