救えない命〜
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でた譜石の欠片・・・」
「イオン様の・・・」
「・・・これから、どうする?」
「・・・一緒に行く。イオン様が生きてたら・・・きっとみんなに協力するから・・・」
「・・・ああ。イオンの分も・・・頑張らなきゃな」
「うん・・・」
俺は落ち着いたアニスを連れてみんなのところに戻る。
「・・・落ち着いたようですね」
ジェイドが優しく話しかける。
「はい、大佐。私、もう少しみんなと一緒にいて、考えたいんです。私がこれからどうしたらいいのか」
「アニス。気をしっかりね」
ナタリアがアニスを気遣う。
「これからどうしたらいいのかしら?預言の件は、教団内が再編されるまで難しいと思うし・・・アッシュを捜すにもどこを捜したらいいのか・・・」
「私・・・イオン様の最期の預言を活用してほしい」
「ベルケンドに・・・って奴か」
「それがいいと思います」
振り返ると撫子達がいた。
「・・・すみません。もっと早く到着していれば・・・」
「撫子達は悪くないよ。・・・悪いのは・・・」
アニスはそこまで言って首を振る。
「ううん。こんな考え方は駄目だよね。今は前に進まなきゃ・・・」
だけど、アニスの目には・・・深い哀しみだけがあった。いや、イオンだけじゃない。ルークや、障気を受け取らせてしまったティア。パーティー全体が暗くなっていた。
「(俺は・・・また救えなかったのか・・・畜生・・・なんど、なんど目の前で・・・)」
『咲さん・・・』
「・・・今回ばっかりは・・・」
『わかってるッス・・・でも、あまり自分を責めないでほしいッス・・・』
「ああ・・・善処するよ・・・」
俺達はイオンが残してくれた言葉を無駄にしないためにも、ベルケンドに向かった・・・
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