暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第55話 聖魔剣
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感情に支配されていた。祐斗が過去を乗り越えられてよかったとか、原作通りことが運んで良かったとか、そんなことではなく私はただ1人の剣士として、こうしてまっすぐ挑戦してきてくれた祐斗という存在が嬉しかった!

「えぇっ! やりましょう祐斗!! ここからは私も本気を出すわ!!」

 そう言って私は両手のエクスカリバーを振るい両手を大きく広げると同時に叫んだ!

「黒姉! 龍巳! 白音! お願い!!」

「「「了解!!」」」

 3人は返事をするとともに黒姉と白音は龍巳の張っている結界に両手をつけ、さらにそんな2人の肩に龍巳は手を乗せた。

「にゃっははは、準備しといた甲斐があったにゃ」

「ん、徹夜の頑張り、無駄にならずに済む」

「行きますよ、火織姉さま!!」

 その瞬間龍巳が強大な力を発し、その力は黒姉と白音を介して結界に流れ込む。そして結界に途方も無い数の魔法陣が浮かび上がった!

「なっ!?」

「これは……一体何を始めるつもり!?」

 周囲の変化に驚き声を上げる部長たち。祐斗もこちらに聖魔剣を向けつつも困惑したように周囲に目を向けていた。でも……驚くのはこれからなんだからね?

 皆が驚いている中私は目をつぶり意識を集中する。そして私達を覆う結界から私の体に流れこんできた力を両手に集め、そのまま両手のエクスカリバーへと流し込んでいく。その結果………………コォォォォッ!! と低音が鳴り響くとともにエクスカリバーから聖なる波動が噴出した!

「そんな……バカな!?」

「エクスカリバーが反応している!?」

「どういうこと!? なんで悪魔なのに聖剣を……!?」

 口々に驚きを露わにする皆。でも本当に驚くのはこれからだからね?

 私は右手に持つ天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)に意識を集中し、その上でその場で軽く振ってみる。すると右手は私自身の限界を悠々と超えてとんでもない速さで振るわれた。さらに

ズッパァァァアアアンッ!!!

 という音とともに地面に無数の斬線が走る。私も意識すれば斬撃を飛ばすことはできるけど、まさかこんな簡単に斬撃を飛ばすことが出来るようになろうとは。これだけ見てもエクスカリバーが最強の聖剣だって言われる理由が分かるわね。折れる前はどれだけ凄まじい聖剣だったのか。

 一方その光景を目の当たりにした皆は絶句していた。人は驚きすぎると反応できなくなるって聞いたことがあるけどどうやら本当みたいね。

 私はさらに今度は左手に持つ透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)に意識を集中する。すると今度は私の全身が透明になった。ふむ、どうやらこちらもちゃんと使えるようね。

 確認作業の終えた私は自分の体の透明化を解除する。する
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