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空を駆ける姫御子
第三話 〜アスナが勧誘されるお話 前編【暁 Ver】
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を飛べる』というアドバンテージを生かす間もなく三人の空戦魔導師が瞬く間に撃墜された。空を『駆ける』のも魔法が『キャンセル』されるのも、この目でしかと見た。あの戦闘力はベルカ式の『騎士』でも手こずるだろう。

 善は急げだ。訓練校卒業後は実家に戻っていると聞いている。連絡を取ってこちらへ──── いや、だめだ。呼びつけるのは礼儀を欠くだろう。連絡後に、こちらから出向くのが筋だ。辞めたからにはそれなりの理由があるのだと思う。無理強いはしたくはないが、少しでもその気になってくれたら。そうだ、あの『二人』も連れて行けば、説得も楽になるかもしれない。などとあの『二人』が聞いていたら間違いなく渋い顔をするような事を考えながら、はやては決意する。

「よし。行動開始や」

 そう言って彼女は風のように部隊長室から訓練場へと飛び出していった。『運命』という名の『偶然』に導かれ、二つの歯車が出会い──── そして様々な歯車と出会い噛み合うまで──── あと僅かである。






 〜アスナが勧誘されるお話 前編 了


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