第104話
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効果があるんだよ。
その一点は「女王艦隊」かな。」
インデックスは冷静に二人を観察しながら術式を看破する。
「だったらどうすればいいよな?」
「これは布地の織り方や縫い目を魔術的に利用しているから、手順に則って縫い目を壊せば何とかなる筈だよ。
今から指示するから、言うとおりにしてほしいかも。」
「そんな事に時間をかけられるか。」
麻生はそう言うと、二人に近づく。
「な、にを・・・・」
ルチアは苦しそうな表情を浮かべながらも、麻生を睨みつける。
前の一件で彼女達の部隊は麻生一人に壊滅させられた。
その張本人が近づいてくるのだから、警戒するのも無理はない。
「黙って見てろ。」
麻生はしゃがみ込み、右手をルチアの頭にある金色のサークレットに触れ、左手はアンジェレネの頭にある金色のサークレットに触れる。
次の瞬間、二人の金色のサークレットはどこにいったのか突然消滅した。
加えて、袖やスカートの金色のパーツも色が黒色に変色していた。
「これで術式は全部解除されたはずだ。」
そう言われると、ルチアとアンジェレネの身体にはいつの間にか先程の苦しみが無くなっていた。
その光景を見たインデックスは麻生の顔をじっと見つめ、言った。
「本当にきょうすけは何者?
とうまの幻想殺しより訳が分からないよ。」
「さぁな、できてしまうのだから仕方がないだろ。」
術式による拘束が無くなった二人はゆっくりと立ち上がり、ルチアは麻生に軽く頭を下げる。
「とりあえず、礼は言っておきます。」
「話を円滑に進めたかったから、解除しただけだ。
気にすることはない。」
「さて、後はこいつだけよな。」
建宮は未だに目を覚まさない上条に視線を送る。
インデックスも未だに眼が覚めない事に心配しているのか、上条の顔を覗き込んでいる。
はぁ〜、とため息を吐いて麻生は上条に近づく。
そして、右足で上条の腹を踏みつけた。
「ちょっと!きょうすけ!」
麻生の行動にインデックスは声を荒げて言う。
「こうでもしないと起きないだろ、こいつ。」
「それにしたって他にもっといい方法があると思うかも。」
インデックスは麻生を睨みつけるが、その睨みを無視して麻生は壁に背中を預ける。
ごほごほ!、と上条は咳き込むと、濡れた前髪に若干塞がれたまぶたが、うっすらと開く。
「ほら、眼を開けた。」
「というより、無理矢理開けさせたよな。」
「インデックス。」
上条はまず視界に入ったインデックスの名前を呟きながら、ゆっくりと床から起き上がる。
ほっ、と安心の表情を浮かべるインデックス。
「た、建宮、斎字か?」
「おう
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