暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第6話 「伊達に毎日走らせてはいないのだ!」
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
げた。

「孟起様! 小姫、あいや、馬岱様には兵千での参加をしていただきます。それぐらいならばギリギリ馬岱様でも指揮できるでしょう」
「せ、千!? たった!?」
「現状、五胡の対応に北の鮮卑への警戒と人員が避けないのです。全て騎馬になりますが、千の数は現状出せるギリギリの数なのです」
「…………それはもし、あたしが率いたとしても?」
「……孟起様でしたら、兵の中には自ら名乗りを上げる者がでるかもしれませんが。それでも千五百は越えますまい。これが今の…………涼州の現状なのです」
「……………………」
「まったく……こんな時期にやめてほしいよね、身内で争うなんてさ。周辺みんなが敵の最前線にまで連合に参加しろだなんて……袁紹ってもしかしてバカなの?」
「ダメ元、もしくは出したという既成事実がほしいのかもしれませんな。これに参加すればよし。参加しなければ、後日それを理由に…………ということを狙っておるやもしれません」

 老人の言葉に、馬超は不意に自覚する。
 自らの言葉は、子供のダダではなかったか?
 本当に自分は、涼州のことを考えて董卓殿の援軍に向かおうと主張していたのか?

(あたしは…………)

 董卓に援軍をだして、勝てばいい。
 だが、負けた時は?

 董卓の兵力は……洛陽の武官や守備兵、その周辺兵力をかき集めたとしてもせいぜい十万から二十万程度。
 だが連合は……すでに決まっている面々は、それぞれ数万近くの兵を出してくるはず。
 総数で言えば同数か、それ以上にもなるかもしれない。

 その董卓軍にたった千の兵をだして、何が出来るというのだろうか。
 何もできない…………そもそも、涼州は騎馬兵が主体だ。
 防衛には向かない。

 つまり……援軍など、意味は無いのだ。

「………………」
「少しは落ち着かれましたかな? 姫の義を重んじる気概は、たしかに見事なもの。ですが……国を背負って立つにはまだまだ青い」
「!?」
「これは、寿成様の言葉です。肝に銘じられよ」
「………………」

 あ、あたしは…………

「………………は〜ぁ。結局、たんぽぽが率いて連合に参加することになったから。それだけを伝えに来たんだよ。お姉様は、もうちょっと国のことを考えたほうがいいんじゃないのかな?」
「た、たんぽぽ…………」
「じゃあね、お姉様。帰ってくるまでに、もうちょっとは人の上に立つってこと、覚えてね? じゃないと…………おば様が可哀想だよ」
「!!」

 母さんは…………全部、わかった上で。
 …………くっ。

「じゃあ、行ってくるね。爺や、お姉様のことよろしくね」
「いってらっしゃいませ、馬岱様」

 そう言って、牢屋から出ようとするたんぽぽに。
 あたしは、何も声をか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ