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Angel Beats! the after story
記憶戻しの野球試合C
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4回の裏の守備が終わり俺は肩で息をしながらベンチに戻る。
さすがに他の連中も疲れが出てきてるのだろう声をかけてくる奴はいなかったこいつを抜かして
「おい音無、ボールのキレなくなってっぞ。そんなんじゃ最後まで、もたねぇぞ」
日向がニヤリと笑いながら言う。
(こいつなんでこんなに元気なんだよ)
そのことを考えていたが疲れで頭が働かなくなってきてるので諦めた。
ベンチに戻って癒しのチアガールたちを見ても見慣れたせいで少ししか回復ができなくなってきている。
俺の疲労具合に気づいたかなでとゆりは歩み寄り飲み物とタオルをくれた。
その行動は俺と日向だけではなくチームのみんなに同じことをしている。ユイとかなでは応援をするだけと考えていたらしかったがゆりの真面目な考えで3回からマネージャーみたいな仕事を始めている。
もらった飲み物を飲みながら元気に話している日向の方を見る。
ユイが視線に気づいたらしくこっちにくる。
「音無っちなんか気になることがありますね。この私がズバッと解決してあげます。なぜあんなに先輩が元気かというと...」
(まさかあいつ毎日厳しい練習をしているとか)
「野球バカだからです。」
「あーそういうことか」
「あれ納得しちゃうんですか?」
「まぁーな言われてみればそうだなってな」
「そうですか。では私は先輩がヤキモチを焼く頃合いなので」
(どんな頃合いだよ)と思いながらもユイは日向のところへ歩いていった。
「野球バカか〜」
俺は独り言のように小さく呟く。『〜ばか』という言葉を聞いた時一人の女性を思いだす。だが俺は思いだすのをやめ試合に集中することだけを考える。
今打席に立っている仲間がアウトになり俺の番がまた近づいてくる、初打席は左中間のヒットだったが思った以上疲れているせいで思いっきり振れるかわからない、そんな心配をしながらバットを持ちネクストバッターズサークルという白い円状の場所で心を落ち着ける。
「音無かんばれよー」
「音無っちファイトー」
「音無さんがんばってー」
「音無くんがんばりなさいよー」
みんなの応援を背にバッターボックスに入る。
(これが俺の最後の打席だな)少し名残惜しいがバットを構え集中し俺はピッチャーの投げるボールを待った。
その時が来た。
ピッチャーの投げたボールは外角の低めの俺が予想したところにボールが来た。俺はそのボールを大きく振りかぶったバットで捉える、その瞬間踏み込んだ足に力が入らず俺が打ったボールは高くピッチャーの真上に上がりそのままキャッチされアウトになってしまった。
「クソ!」
最後の打席がただのフライになり悔しさのあまりメットを地面に叩きつける。
俺らの攻撃が終わり、
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