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ゲルググSEED DESTINY
第七十話 暴虎馮河の勇
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、かと言ってザフトの部隊と協力などもっと無理な話だ。こちらが手を貸すなどという事に向こうが信用するわけがない。

(となれば、やっぱりこれしか手はないか……?)

コロニーレーザー内部にてエネルギーを発振させる為のミラーの破壊、或いは発射させるために内部でむき出しになっている砲塔の破壊の二択だ。どちらにしてもコロニーレーザー内部へと侵入せねばならず、そしていつ発射されるか分からないコロニーレーザーに侵入するにはリスクが大きすぎる。
さらに言えば破壊に成功しても内部でエネルギーが暴走する可能性は高い。そうなれば、VPS装甲とはいえ一機のMSに過ぎないライゴウに耐えれることなどほぼありえない。

「成功しても、失敗しても俺の死ぬ可能性は高いかね――――まあ、分の悪いかけだからって逃げるわけにはいかねえ」

コロニーレーザー周辺にいたザフトのMS隊がネオのライゴウを発見して攻撃を開始する。コロニーレーザーの外壁の傍を滑る様にライゴウは移動しながら敵の攻撃を躱していく。ほとんど意味がないと理解しつつも少しでもコロニーレーザーを傷つけるために、そして周囲の障害物を利用するために外壁に沿って移動しているのだ。

「見逃す理由が無いっていうのはわかるが、それでも理解してくれって言いたくなるぜ!」

ビームライフルを三発ほど撃ちこんで敵を牽制する。加速を止めないままに移動を続けたライゴウはついにコロニーレーザーの内部に侵入するに至った。

「よし、まだ間に合う!」

内部に侵入したネオはビームライフルの射撃をコロニーレーザーのミラー部分に撃ちこむ。だが、想定外の事態は続いていく。ミラーにビームで攻撃したにもかからわず、破壊されることが無かったのだ。

「PS装甲か!?」

通常ならばPS装甲系統でビームを防ぐことは出来ないが、エネルギー自体が膨大であるためビームですら拡散、無効化される結果となっていた。しかし、この程度で諦めるネオではない。想定外といえば想定外だが、予定がミラーの破壊から砲塔の破壊に切り替わっただけである。流石にザフトの部隊も内部まで追ってくることはなく、ネオはそのまま砲塔部まで突撃していった。







レクイエムが発射した後、その場のザフトの部隊はすぐさま基地の防衛を放棄し、撤退を始めていた。議長は元々レクイエムを使い捨てる気だったのだろう。連続して放つにもインターバルが割と大きく、小回りの利かない中継ステーションを必要とするレクイエムはザフトにとってそれほど価値のある兵器ではない。
確かにどこであろうとも容易く狙えるレクイエムは強力ではあるが、その為に中継ステーションも護衛せねばならず、戦力を分散してしまうのはゴンドワナを失ったザフトにとっては維持が難しいのだ。元々連合がこの兵器を使用す
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