動乱
ドレイク
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は凄く全てを防ぎきれない。
後衛はヒールを展開し炎が止むのを待つ。
誰も文句を言わずハスランの指示に従っている。
未知の敵であり一番理解しているのは明らかにハスランだからだ。
何度もこの炎を見たハスランはパンと共に戦いながらタイミングよく指示を飛ばす。
「前衛耐えてくれ!後衛は弓の準備を!」
ミスリルの矢を引き絞り敵を狙う。
炎が弱くなり途切れた瞬間
「打てー!」
一斉に放たれた矢はドレイクに突き刺さり針ネズミのような状態にしていく。
そのうちに回復をした前衛が突撃のタイミングを狙う。
「後衛!打ち方止め!前衛突撃!」
雄叫びをあげ突撃していかエルフ達。
「後衛はヒールをしながら隙あらば攻撃を!」
その時飛来してきたものがあった。
ドレイクだ。
しかも2体。
「こちらはもうすぐ終わるでしょう。パン様、それまで一体足止め引き受けてもらえますか?」
「よかろう。引き受けよう」
「エレナ!後は頼む!」
そう言い残しハスランは新たに飛来したドレイクへ向かっていった。
ハスランは自分にフィジカルエンチャントの魔法をかけ身体能力を向上させ更にエルブンワッフルを口に放り込み体のリミッターを外す。
そしてドレイクと1対1で対峙しミスリルの矢を放つ!
放たれたミスリルの矢はドレイクの体に食い込みターゲットをハスランへと集中させる。
ハスランは至近距離で致命傷を避け矢を食い込ませる。
それはまるで踊っているかのように展開させていた。
一体目を倒した部隊は半分に分けられ2体のドレイクへ攻撃を開始した。
ハスランは一旦距離をとりそれを見守る。
ドレイクがターゲットを変え部隊に炎を吐こうとしたときハスランが矢を放ちそれを防ぐ。
フェアリークイーンがフェアリーを大勢引き連れ応援に駆け付けた。
そして大量の矢、魔法に包まれ弱ったところを剣で止めを刺され2体のドレイクは沈黙した。
「ありがとう森の子らよ。森は守られた」
パンとフェアリークイーンはそう告げ本来の守る場所へ戻っていった。
残されたエルフ達は喜びあいそしてハスランを称賛した。
一人で対峙し抑えこんだ力を。
その勇気を。
エレナがハスランに抱きつき無事を喜びその二人を周りのエルフ達は笑顔で見守っていた。
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