1年目
秋
秋@〜焦がれて紅く〜
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…ついでに他に切れかけてた生活用品も買い足そう。
そう思い、台所から部屋に戻ると、脱ぎ散らかした服の中から上着を掘り起こし、そのくしゃくしゃになった服の袖へ腕を通す。
「どこか出かけるの?」
「あぁ、ちょっと卵切らしててさ。駅前のスーパーまで行ってくるわ。」
そっか、そっか、と「彼女」は首を縦に振る。
俺は財布と携帯、鍵を持ったことを確認し、玄関へと向かった。
後ろから、シュークリームも買ってきてー!と言われたが、これは聞こえなかったことにしようと思う。
スーパーに着くと、そこには見慣れた相手の姿が見えた。それは、あまりにも不釣り合いで、こんなところで会うはずもないと思っていた意外な人物、主婦の群れに混ざり真剣な眼差しでジャガイモを選ぶ愛華の姿だった。
「愛華? どうしてこんなとこにいるんだ?」
その呼びかけに気付いた様子で、おぉ、と返事を返してくる。
「いやぁね、お袋に買い物頼まれちゃってさ。今日はあそこが特売だからー、ってうるせぇんだよ。たかだか何十円かの差でさ。」
娘使いの荒い親だよ、と顔をしかめ、ぶつくさ言いながらも商品をカゴへと入れていく。
「ほら、あたしバイク持ってるじゃん? それでよく駆り出されるんだよなぁ。」
「でも、断ればいいじゃないか。何かと用事でもつけてさ。」
「いや、そいつは無理な相談だ。いい食材は自分の目で見極めたいからな。あの母親に任せると傷んでるもの買ってきたりするから困るんだよ。料理作るこっちの身にもなれ、ってんだ。」
こいつも料理なんてするんだ、と意外に感じながら、俺は特売になった卵へと手を伸ばす。その時、愛華も同じものを手に取ろうとしたのか手が触れ合ってしまった。
その途端、愛華は急に手をひっこめる。
そんな愛華の様子を不思議に思いながら、俺はそのまま卵を自分のカゴに入れた。
「い、いやぁ、その卵に目をつけるとは、拓海もお目が高い!」
と、なぜか俺の卵を見ながら、愛華は上から目線。そんなにこの卵がよかったのか……
「普通に一番賞味期限が長いやつを取ろうとしただけなんだが…。どうしたんだ?」
「な、な、なんでもねぇよ」
そう言うと、愛華は腰に手をあてて“ふん!”と、向こうをむいてしまった。
……変なヤツだ。
「そ、そういえばさ、今日ティッシュペーパーも特売なんだよ! おひとりさま1個限りだからさ、ちょっと手伝ってくれねぇか?」
急にそれを思い出したかのように振り向きそう言うと俺に向かって手を合わせてくる。
俺は、はいはい、と、素っ気なく返事をし、俺と愛華は生活用品のコーナーを目指した。
無事卵も買い終わり、俺の
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