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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeU:
Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi
Epos1夜天の主の下に集いし雲・守護騎士〜Wolken Ritter〜
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てくれるんだもの♪」

「ははは。そして支払いのシュヴァリエルさんにいつも怒られていてね」

「っ・・・!」

ここで反応してはいけない。2人の口からなのはに伝わるかもしれないからだ。銀髪に虹彩異色という特徴の塊である俺が、管理局に目を付けられたレーゼフェアとシュヴァリエルのこと「を知っている、と。それにしてもこんな不意打ち、待ち構えられるわけがない。変身魔法でも使っていれば、詳しく訊けたかもしれないが。だが、だからと言ってこのまま引き下がるわけにはいかない。

「そうなんですかぁ。すごいですね。その人はいつも来ているんですか?」

「え? えっと、4月中旬に1回、5月に2回かな。つい先日に来たばかりだよ」

俺がこの街に居ることを知っての行動だとしたら、随分と挑発的なものだな。気付かなかった俺もどうかと思うが。とにかく。レーゼフェアとシュヴァリエルがなのはの両親が居るこの店に訪れている。また来るかは判らないが、念のために監視のための魔術イシュリエルを、ステルスレベル最大で翠屋に設置しておこう。

?―?―?回想終わりだ?―?―?

「――それじゃあ、はやてちゃん。お大事にね。ルシルちゃんも、気を付けてあげてね」

いつの間にか話が終わっていたようだ。俺は「もちろんです。帰ろう、はやて」と応じ、石田先生と別れの挨拶を終えたはやての乗る車椅子を押して退室する。病院の廊下を進む中、「石田先生、誕生日パーティ、来てくれるって♪」嬉しそうに言うはやてに「腕に縒りをかけて御馳走を作らないとな」と応じる。ヴィータは食いしん坊だし。シャマルは料理の腕、落ちていないだろうな。いや、落ちていても、今度ははやてが教授するだろう。

こうして昼は過ぎ、夜となる。夕飯をはやてと済ませ、今は一緒にソファに座ってテレビを観ている。時刻は22時。“夜天の書”の目醒めまで、あと2時間。はやては“夜天の書”の起動まで起きていると聞かず(ま、眠っていようと起動時に起きてしまうから一緒だが)、こうして「ふわぁ」大きなあくびをしながらも未だに起きている。

「なぁ、ルシル君。守護騎士って、どんな人たちなん?」

「う〜ん、よくは知らない。闇の書のこともデータで知っているだけだし。でも騎士って言うくらいだ。きっと良い人たちさ」

「そっかぁ。でもルシル君の言う通りやと思う♪ わたしもな、なんかこう・・・良い人たちやって思えるんや♪」

期待に胸を膨らませているはやては頬を上気させて、今か今かと時計を何度も見る。

「そうだ、はやて。1つ、教えておきたい事がある」

「ん?」

「闇の書が起動した時、かなり驚くことになるだろうが、心配する事なんてないから安心してほしい」

「ん。了解や♪」

先の次元世界でのはやては“夜天の書
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