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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeU:
Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi
Epos1夜天の主の下に集いし雲・守護騎士〜Wolken Ritter〜
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て、昼間のことを訊けへんまま今日は終わった。
†††Sideはやて⇒ルシリオン†††
はやての診察日の今日、大学病院を訪れている俺とはやて。石田先生と話をしているはやてを眺めながら、昨日の・・・翠屋での出来事を思い出す。
?―?―?回想だ?―?―?
はやてのバースデーケーキの注文をするために翠屋へとやって来た。俺も一応ケーキくらいは作れるが、プロのパティシエールであるなのはの母親、桃子さんに比べれば格段に味が落ちる。スィーツは俺じゃなく、姉のゼフィ姉様の方がずっと上手い。それ以外は俺の方が上だと確信を持てるが。
「いらっしゃ――お、君は。久しぶりだね。ランチかい?」
「いえ。バースデーケーキの予約・・・をお願いしたいのですが・・」
ショーウィンドウの奥に居るなのはの父であり、この喫茶・翠屋のマスターでもある士郎さんにそう返す。すると「ああ、もちろんだとも!」と嬉しそうに応えてくれた。急で申し訳なく思ったが、6月4日であることを告げても「全然かまわないさ」と快諾してくれた。本当に良い人だ。実に羨ましいよ、なのはが。こんなに素晴らしい父親を持てて。
「お父さんかお母さんにかい?」
「いいえ。いもう――じゃなかった。姉、ですかね」
「・・・お姉ちゃんにかぁ。ロウソクは何本にしておこうか?」
「9本でお願いします」
答えると目に見えて士郎さんが驚きを顔に浮かべた。察したのかもしれない。9歳という幼い姉の誕生日を祝うために、それ以下の歳の幼い子供――俺がケーキを買いに来た。頭の回転が速い人なら辿り着くだろう。ここで「両親は居ないので」と告げる。士郎さんは優しい。子供である俺に両親が居ないことを言わせたことに傷つくだろう。
「でも、両親が居なくても俺は毎日が楽しいです。今度祝う姉、さらに上に3人の姉、妹が1人。ペットが1匹。ええ、実に楽しい毎日です」
正確には予定。しかし、楽しい日々になるのは間違いないだろう。だからこそシグナム達は騎士の誇りを捨ててまで犯罪に走ったのだから。はやてを救うために。
「・・・・そうか。じゃあ喫茶翠屋が誇るパティシエール・桃子が腕によりをかけて美味しいケーキをご提供させて――」
「いただきます♪」
桃子さんがひょっこり顔を出してきた。そして士郎さんの隣に来て、「いらっしゃいませ〜♪」と微笑んでくれた。士郎さんが桃子さんに注文内容を告げ、そして支払いとなる。レジを担当する士郎さんに代金を渡していると、「最近、外国のお客様が増えて、なんだか嬉しいわぁ♪」桃子さんが嬉しそうに微笑む。日本人の舌だけでなく外国人の舌まで満足させる事が出来ている。日本人パティシエールとして誇らしいんだろうなぁ。
「特にレーゼフェアさんなんて。一気に30個以上も食べ
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