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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
16 始まりの言葉
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たは...ロックマン...いえ、シンクロナイザー....」

窓の近くの影に紛れてスターダストが立っていた。
不気味なボイスチェンジャーを使ったような裏声で話している。

「その格好は?それにジャックとクインティアが見張ってたはずだけど?」
「君には関係ない。それよりも大問題だ。Valkyrieの倉庫がプライムタウンにある。そこにある何かを使って行動を起こすつもりだ」
「!?プライムタウン....なるほど、あの無法地帯なら武器を隠すには持って来いってことか...」
「今、デンサンシティのインターネット管理システムが攻撃を受けたことでネットが使えずにパニックが起こっている。この混乱に乗じて作戦を遂行するつもりだろう」
「どうすれば?」
「今からオレが行く。手を出すな」
「ふざけないで。1人で相手ができるわけ無いでしょう?」

スターダストはそこまで伝えると踵を返して窓を開けると体を乗り出した。
ハートレスは確実にスターダストが正体を隠すような工夫を凝らしているように感じた。
一人称を「僕」から「オレ」に変え、声も裏返し、口調も威圧的かつ一方的だ。
だが自分には正体が分かるようにしている。
それはある意味、自分を何らかの意図で頼ろうとしているように感じた。

「施設の屋上でクインティアとジャックが倒れている。早く行って助けてやれ」

思いの外簡単な頼みだった。
ハートレスは呆れながらも、あの2人を倒してしまったという事実が裏に隠れていることに気づき驚く。

「他に用事は?」

ハートレスは問いかける。
だがスターダストは一瞬だけミヤの方を見て目をそらす。

「無い」

ただそう告げてスターダストは窓から飛び降りると、夜の毒々しい明かりを放つビル群がそびえ立ったデンサンシティのウェーブロードに飛び乗った。






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