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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第八十話 フェザーン謀略戦(その2)
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……」
レムシャイド伯が顔を青褪めさせながら呻いた。
「全員銃を捨てなさい、死にたくないでしょう」
「……」
兵士達は顔を見合わせている。判断がつかないか……、厄介な奴らだ。
「彼らはローゼンリッターです。そしてナイフを持っている。銃を捨てないと殺されますよ、彼らは貴方達を切り刻みたくて仕方ないんですから」
「……」
俺の言葉に帝国軍兵士がぎょっとした表情でシェーンコップ達を見た。見られた方はニヤリと笑い返した。帝国軍兵士の顔が青ざめていく。可愛くないな、シェーンコップ……、美味しいところを全部持っていく。
「シェーンコップ准将、銃を捨てない人は切り刻んでください。得意ですし大好きでしょう」
「楽しみを作っていただいて有難いですな」
シェーンコップが苦笑しながらナイフを抜く。リンツ、ブルームハルト達が続いた。帝国軍兵士達が慌てて銃を捨て始めた。
ローゼンリッターの評価は決まった。今日この日から加虐趣味の変態ナイフ愛好者同好会だ、俺がそう決めた。反論は許さん。
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