暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick-12-1_で、殺人者さんはなんでこんな所にいるのかな?
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れた後も、攻撃を連続で繰り出してくる。
いつの間にか両手に握られた刀2本が俺の命を刈り取りに来る。

横一文字に狙いに来た一撃を、俺はすぐ後ろにある壁を利用して避ける。
もちろん、A・Tならではのトリッキーな(トリック)だ。

距離感を間違えたようで、一閃した刀は壁へと刺さり折れてしまった。

「ちっ」

奴の上を飛び越えて後ろへと回る。
さらに勢いを利用して回転後ろ蹴りを放つ。

右腕には折れた刀。ガードは出来ない筈だ。

と思っていたら、奴の腕にはトンファーが握られていた。
その武器(えもの)に蹴りはガードされてしまった。
どこから取り出したんだ?

「でも、まだまだ行くぜ!」

蹴りを受け止められた反応を利用して、逆の脚で脳天を狙いにいく。


Trick - X BITING -


噛みつくような両の脚から繰り出す(トリック)へと繋げた。

奴は左手に持っていた刀は捨て、左手もトンファーを握りガードする。

だが、それで防いだつもりか?

「くっ!?」

この技は蹴りではあるが、同時に噛み(バイト)でもある。
噛み潰すように奴の両腕を挟むようにしてダメ―ジを通した。

続けざまに次の技を繰り出そうと右足を上げる。


Trick - Meteor Strike -


踵落としによる一撃を奴の左肩に直撃した。

「がはぁっ!?」

「よし!」

会心の一撃が入った。これで少しは大人しくなるだろう。

ここまで戦っておいてなんだが、俺は無駄な戦いはしたくない。
だから奴へと交渉を持ちかけた。

「さて、殺人者。少しは落ち着いたか?」

「・・・まあね。
 いきなり殺しにきて悪かった。次からは宣言して殺すことにするよ」

結局は殺すんかい。

内心ツッコミをしながら、どうにか会話を繋げるとしよう。

「で、殺人者さんはなんでこんな所にいるのかな?」

「そういう君だって、廃棄された施設に何の用事だい?」

「俺かい?

 通りすがりの暴風族(ストームライダー)だ」

「・・・ディケイド的な答えに感銘したから名乗ることにするよ。

 験体名『枯れた樹海(ラストカーペット)
 名前は 宗像(むなかた) (けい)だ」

「・・・・懇切丁寧な自己紹介ありがとう」

どうやら予想通り、実験をしている側ではなく、されている側の人間だった。
素直に名前を教えてくれる事は予想外だけど。

「で、廃棄された実験場で何をやっているんだ?」

「・・・それは君には関係の無いことだ」

そういって奴は、宗像は顔を不愉快に歪ませて突撃した。

一旦距離をとって対応を考えたが、宗像の動きは早かった
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