暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick-12-1_で、殺人者さんはなんでこんな所にいるのかな?
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ているはずだ。

だが施設は動き続けている。最低でも放熱の機器は動き続けている。

放熱の為だけで施設を動かし続けるメリットはあるのか?
そう考えた時、俺は前世の記録を思い出した。

似ている。この放熱施設は、似ている。
かつて重力子(グラビティ・チルドレン)が生まれ、
かつてA・Tが生まれた場所。

「“天空の塔”(トロパイオンの塔)・・・・まさか・・な」

まかさ、それは無い。と自分に言い聞かせるように呟く。

でもその疑念は消せない。疑問は隠せない。
A・T歴1年にもなっていない俺だが、それでも本気でA・Tが好きだと言い切れる。

まだA・Tに関わっているどうかなんて可能性の段階だ。
それでもA・Tに関わる厄災は許せなかった。


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後日、師匠への任務完了を報告して、再び地図にない村を訪れた。

もちろん、依頼ではなく個人的なようだ。
準備も問題ない。今までで最高傑作のA・Tを組み上げてきた。

以前の調査で地上には監視カメラなど警備システムが無い事を確認したので
堂々と正面から入る。もちろん人はいない。

氏神クロムさんが事件収拾の為に組んだチームが来るかもしれないので
少し急がないといけない。

放熱施設の前に立ち、放熱口のシャッターが開いた瞬間に、中へ飛び込む。
シャッターは放熱量に比べて口が大きいので、俺が熱にやられる心配は無い。

予想道理に放熱施設の地下は広かった。

そして施設の規模とは不釣り合いに警備システムが弱かった。

監視カメラは無い。各実験室の前にカードキータイプの鍵が付いているだけ。
この程度のカードキーは直接ハッキングをすれば1分と掛からず苦をせずに開ける事が出来る。

不審に思い、より警戒をして進んだ先には人間が入るほど大きなガラス管があった。

あ〜あ、やっぱりか。

大きなガラス管、これは人間を対象にした道具に違いない。
やはり違法レベルの人体実験がされていたのは確定された。

ただ、ガラス管は全て空っぽであった。謎液体に満たされたものはない。

「実験は・・・・もう終了されて、施設は破棄されている?」

ここでの実験は終了されている喜びと、
別の場所で実験が継続されているかもしれないという不安を同時に感じた。

別の場所で実験が継続されているなら、それを止めたい。
普段、自分の目の届く範囲とは関係ない場所で行われていなければ
興味を持たない筈なのに、今回の実験に対しては追及してまでも止めたい気持ちがある
自分に若干、驚いている。・・・・何かの気まぐれかもしれない。とにかく調査だ。

今の階には情報を取れる端末が無いので、さらに
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