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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick-10_哀川潤。人類最強の請負人だ
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その情報は正しくない、哀川」

「おいおい、つーちゃんよー。いい加減に覚えろよ。

 上の名前で呼ぶな下の名前で呼べ。あたしを苗字で呼ぶのは敵だけだ」

「ニシオリの眼が碧いのは確認が取れている。

 岩石の茶色しかない戦場で、碧い眼の少年兵が暴れている。
 飛行機事故などの背後関係を調べて、ニシオリである事は間違いない」

飛行機事故!? 戦場!? 水さんはどこまで俺の事を知っているんだ!?

「ナチュラルにあたしを無視してんじゃねーよ。
 まぁいいや。眼が黒のままってことはカラコンか?

 任せろ! あたしのパワー、スピード、精密動作性はトップクラスだ!」

俺は瞼を無理矢理に開けられたが、すぐに離された。
見れば哀川潤の右の人差し指と中指には、俺のカラコンがある。
あの一瞬で!?

「おー綺麗な碧色だな」

「本家筋の血族だ。今の分家血筋の≪弐栞(にしおり)≫とは比べ物にならない」

「≪壱外(いちがい)≫や≪玖渚(くなぎさ)≫と同じ≪玖渚機関≫、
 その象徴たるアオだからな。
 あたしは赤色だけど、≪四神一鏡≫とは関係ないけどよ」

「弐栞が使っているローラーブレード。
 偉大なる私の能力をしても都市伝説レベルでしか情報を集められなかった。
 これが前世からの記録に間違いないな」

「つか、こいつ≪一姫(いちひめ)≫の子供だったよな。
 なら、≪一姫≫の後継人のあたしにとっては孫になるのかな?」

さっきから何かごちゃごちゃ言っているが、頭に入ってこない。
痛い、苦しい、その感覚に強制的に俺は気を失った。


つづく

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