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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick07_“俺”の中の歪みを治してくれるって言うんですか?
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を払っているだろう。タイミングが当たっているかはわからない。正直に言えば勘だ。それでも俺が倒さないとビバリーさんとテッサちゃんの命はない。やるしか、ない!

「おい、ジョン。どうした?」

左手で気絶させた男の肩を揺らす。右手は銃を持ったままだが、引き金から人差し指は外れている。

今だ!

走るために踏み込んだ時の僅かな床の軋む音が出た。その音ですぐに銃を持った男が振り向いた。

タイミングはほぼ同時、いや! こちらの方が早い!

自分の左手を振り上げて銃を弾く。

 パシュ

  パリン!

間一髪で銃口の向きを変えて間に合った。発射された弾丸は天井の電灯に当たり、ガラスが割れて飛び散った。

銃が関係無ければこの距離は素手の俺が有利。そして反射で銃を打っただけの相手と殴るつもりでいた俺とでは俺が有利!
突進力を乗せて全力で顔面を殴った。

「ぐうぇ!」

これで2人目だ。

まだ、2人目だ。上の階にいるのが何人いるか分からないし、今の銃弾で電灯が割れる音がした。全員が下に来るはずだ。

くそ! 俺だけ足止めに残って2人を逃がせば、まだ2人が生き残る可能性があったかもしれない。

いや、今は“かも”なんて事を考えても仕方ない。全力で倒す方法を見つけないと!

 キィ

僅かに聞こえた床が軋む音は階段の報告からだ。

階段の登り口から直接見えない所に隠れる。

くそ・・・恐い

俺は また

  また、助けられないのか


くそ・・・くそったれか 俺は

 何で俺はまた助けられないんだよ



 落ち着け、まだだ。

 相打ち覚悟でいけば、相手に傷を負わせられる。

 せめてテッサちゃん、ビバリーさんを追いかける事が出来ないようには出来る。

 それで充分だ。戦場で一度死んだと思った身だ。女性2人を守れるなら本望だ。


覚悟は決まった。

即死しないように守るのは首と頭、心臓を両腕で守る。
胴体に何発当たろうと気にしない。その状態で突撃する。

ま、今の銃は性能が良いから腕ごと急所を貫通するかもな。おっと、“かも”なんて考えている暇はなかったな。



 キィ

  キィ

   キィ

音が近づいてくる。

全神経をこの音に集中。音から敵の位置を予測する。


 キィ


俺の間合いまで、残り3歩








ガシャン!


大きな音。ドアが毛破られた音だ。

だが俺が出した音じゃない。

どういうことだ?

「敵補足!行動開始」

「「「了解」」」

 パシュッ

「ウルズ7、1階階段にて敵の確保を完了した」

「ウルズ6、ウ
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