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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick07_“俺”の中の歪みを治してくれるって言うんですか?
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その声はビバリー君だな、リチャードだ』

「あ、リチャードさん、お疲れ様です。どうかしたんですか? 予定だともう帰ってくる時間ですよね」

『それなんだが、今日は急な出動要請が遅くにあって、報告書の作成などで
 帰るのは無理のようだ』

「ん〜そうっすか。それじゃあ、テッサちゃんは夜一人になりますね。

 いつもの残業した時と同じように、うちのベビーシッター組合に連絡して
 お泊り世話の出来る人呼びますね」

『うむ・・・ちなみにシースルー君と西折君は今晩の予定はあるかね?』

「ということは人を呼ばずに私達2人にお願いしたいってことっすね?」

『話が早くて助かる。新しい人を呼ぶのもいいが、テッサは2人を気に入っている。
 個人的なお願いが入っているから料金はサービスも入れよう』

「お、ラッキー! 了解っす! 信乃には私から伝えますね。組合の方にも連絡しておきます」

『頼んだよ』

ガチャ、と固定電話をビバリーさんが置いた。

「ビバリーさん。私、耳が良いから受話器からの声、聞こえていたんですけど・・・」

納得のいかない顔をしながらビバリーさんを睨んだ。

宿題も終わり、リビングでテッサちゃんとTVゲームしていた俺に、今の納得のいかない会話は聞こえていた。
あ、俺のキャラクターにクリーンヒットが当たって負けた。

「説明する手間省けたね。ということで今日はお泊りだよ!」

「やったーー! ずっとゲームできるよーー! 西折さんに再戦だ!」

無邪気に大喜びするテッサちゃん。ゲームが好きなのは確かだが、それ以上に俺達2人とゲームで遊ぶことがかなり嬉しいようだ。

「確かに今日の仕事の後に、私は予定は入っていませんよ。
 でも今日は暇だって私は一言も行っていないですよね、ビバリーさん?」

「ははは! 気にするな気にするな!」

豪快に笑い、食器をテーブルに並べ始めた。

リチャードさんが帰ってこれないなら夕食を待つ必要がない。
逆に早く食べてしまってゲームの時間を長く取ろうと考えたのだろう。

俺もテッサちゃんも準備に加わり、3人で仲良く夕食を取った。



食事の後はひたすらゲーム。宿題も終わっているし、怒る親もいない。
ゲームに大盛り上がりの3人で楽しく過ごした。

10時になり眠る時間になったが、テッサちゃんが「3人で一緒に寝る!」とわがままを言い、それにビバリーさんも賛同。一番立場の低い俺に拒否権はなく、リビングで毛布に包まり仲良く就寝した。



深夜・・・俺は嫌な予感がして目を覚ました。

すぐそばで寝ているビバリーさん、テッサちゃんを確認する。
テッサちゃんがビバリーさんの大きな胸に顔を埋めて仲良く抱き合っていた。

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