ニシオリ信乃過去編
Trick-06_≪錬金≫と≪解析≫
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んだ者が魔術を行使すれば肉体に影響が!」
「でも彼の場合は特殊なケースよ。
確か超能力の強さを示す数、AIMとかそんな名前だったかしら?
その値が"0”ということは科学を学んでいない普通の人と同じと言えるのじゃないかしら」
「それは・・・確かに」
「ものは試しよ。もしもの時は治療の準備や暴走などの対策を取ればいいわ」
とローラ様の勧めで俺も魔術を学ぶ事になった。
その言葉で確信した。確証は無かったけど確信した。
ローラ様、あなた俺に魔術を教えるつもりだったでしょ!?
でも俺も超能力にまったく憧れが無かったわけではない。
超能力の代わり、なんて言ったら魔術師に怒られそうだけど、超常の力に憧れが
消えたわけではなかったからありがたい話だ。
ありがたい話だが、残念な結果になった。
魔術を試したけど、ローラ様の予想通りに科学を学んだ事による害は無かった。
その代わり魔術がまともに発動しなかった。
発動したと思われる痕跡は出た。痕跡だけは出た。だから魔術は発動したのだろう。
だけど結果があまりにも不十分で、魔術に対しても才能無しの烙印が押された。
少なからずショックだったよ。
でも、ある程度は覚悟していた。科学でもそうなら魔術でもそうかもしれないと
心のどこかで思っていたのが幸いだった。
もう一つショックを和らげる要因があった。
たった2つの魔法の基礎の基礎だけだけは発動できたのだ。
それは≪錬金≫と≪解析≫。
両方の魔術を詳しく説明すると長くなるので、俺が出来た部分だけを紹介する。
1つ目。
≪錬金≫の基礎の基礎は、物質の形状変化。
魔法陣を書いて、その上に置かれた物質の形を変える。
漫画で見た事ある≪鋼の錬○術師≫に似ているな。
ちなみに錬金速度が恐ろしく遅くて、俺自身も相当の相当の集中力が必要になるから
戦闘では絶対に使えない。
2つ目。
≪解析≫の基礎の基礎は、その名の通り物質の状態を解析する事が出来る。
物質に微量の魔力を流すことで、魔力から帰ってくる反応で状態が分かるのだ。
ちなみに微量の魔力は、ごく少量の魔力を流さなければならない技術、ではなくて
俺が微量の魔術しか流せないのだ。
≪錬金≫の事を含めて考えると、俺の魔力の出口は相当に小さいみたいだ。
さらに魔力量も少ないと神裂さんに言われた(泣)。
魔術の修行を開始して2カ月程。その時点で≪錬金≫を教えてくれている先生から
こんな事を言われた。
「君は才能が無い。これ以上やっても上達しない」
おのれ、銀髪のシスターを監視役と言いながら仲良く行動しているロリコンのくせに。
でもその先生が言うのは事実であり、最初の1ヵ月で特殊
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