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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
ニシオリ信乃過去編
Trick-06_≪錬金≫と≪解析≫
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ない。


 今の俺は人殺しだから   」

「・・・ですが、それは仕方のない事だと思います。

 戦場で生きるには、他の命を奪う事も時には必要です」

「わかっる。でも、割り切れないよ。

 あいつだったら、美雪だったら、人殺しをした俺を受け入れてくれるかもしれない。

 でも、拒絶するかもしれない。

 恐いんだよ! もし拒絶されるかもしれないと思うと恐いんだ!」

「・・・・・・」

「半年間、ずっと戦い続けて気にはしなかった。
 気にする暇はなかった。

 だけど、今落ち着いて考えてみれば俺がやった事は人殺しなんだ。
 美雪に嫌われてもおかしくない事をしたんだ・・・・

 美雪に合わせる顔が無いよ・・・・」

「・・・わかります。その気持ち。

 私もある事情から仲間の元を離れました。

 会いたくても会えない。合わせる顔がない状態です」

「・・・・・」

「私の事は置いておきましょう。

 それよりもあなたの処遇についてです。

 アークビショップからは好きなように、と言われました。
 中東に戻ろうとも、学園都市に戻ろうとも、手伝ってやれと。

 それはあなたの望んでいる両方に戻りたくないと言う事も手伝ってあげることにも
 なると思います。

 しばらくは怪我の療養を。それからでも何をしたいのか考えるのは遅くないと思います」

「・・・・はい」


――――――――――――――――――――――――――


戦場から離れて半年。

俺、もとい私は執事としてローラ様のお世話をさせていただいた。

ローラ様は命の恩人。その恩を返すために何か出来るかを聞いたところ・・

「別にいいわよ。私だってあなたに助けられたのだから」

「だけど神裂さんから聞いたんですけど、俺が助けなくても
 身を守る手段があったんでしょ?

 だったら俺が一方的に命を助けられた事になる。
 それだったら何か恩返しをするのが普通ですよ。いえ、やらせえてくださいお願いします」

「・・・・そうね、学園都市にも戻らずに自分が何をするか、答えを出す時間も必要ね。

 それなら執事で私の身の回りの世話をしなさい」

「執事? それならローラさんにはセバスチャンさんがいますよ?」

「彼に弟子入りをしなさいって言っているのよ。

 家事ができて損な事はないし、何よりあなた、言葉使いがあまり良くないわ。
 私は気にしていないけど、命の恩人や歳上に対等に話をしすぎよ」

「うっ」

「ということでセバスチャン、調教、もとい教育をお願いね」

「かしこまりました、ローラ様」

今、調教って言っていたよな?



ということで
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