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ゲルググSEED DESTINY
第六十九話 止まぬ戦火の咆哮
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不安な様子を見せていた艦の司令の人達も、帰還したデュランダル議長の戦果を前にして諸手を上げて喜ぶ様子を見せるが、デュランダル議長自身がそれを諌めるように言う。

「とはいえ、これは総ての戦争を終わらせるための大きな前進だ。そのことについては皆、喜ぼうではないか」

諌める言葉だけを言えば場の空気は重くなるだろうが、同時に勝利に対して喜ぶべきことを上げることで雰囲気が盛り下がる事もなかった。ザフト全体の士気は高く、少数ではあるがデスティニープランに対する疑念を持つものも目の前の勝利に浮き足立つ様子を見せる。
しかし、一つの緊急入電によってその浮き足立っていたザフトは騒然とする。

「議長、大変です!コロニーレーザーが照射準備を始めているとの報告が!?」

「何だと!?それは一体どういうことだ!ジュール隊の独断行動なのか!?」

通信兵の一人が言った情報に艦長が説明を要求する。通信兵はすぐさま詳細の要求を受け取った連絡の内容を確認した。

「いえ、それが……連合の少数部隊が奇襲による強行突破を図ったらしく、ウイルスによってシステムの防壁が突破され、照準を定めているようで……」

「何とかならないのか!それにコロニーレーザーはどこを狙っている!」

プラントを直接狙うには角度の関係上ありえないだろうが、だとしたら一体どこを狙うというのかという点で艦長は叫ぶように説明を要求していた。

「そ、それが……月の中立都市であるコペルニクスでして……」

騒然とする最中、デュランダル議長はそれらの報告を聞いて、誰にもばれない程度に笑みを浮かべていた。

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