暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
高すぎる壁〜
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て力を・・・


「ふぅぅぅ・・・」




「っとに・・・どっから涌いてるのよ・・・」

闇風が銃を乱射して魔物の動きを止める。今にも攻撃が当たりそうなその時・・・

「いいぞ!下がれ!」

「OK!」

俺は手を高く上げ、振り下ろす。

「開け!!」

俺の背後の空間が大きく開き・・・大量の武器が出現する。
「久々の大盤振る舞い・・・いけぇ!!」


大量の武器を射出。物凄い勢いで魔物が減っていく。

『咲さん!』

「ああ・・・ヤミ、逃げるぜ!」

ついでに爆弾系もばら蒔いたし、すぐには追ってこられないだろう。


「思ったより楽勝だな」

「調子に乗ると痛い目見るわよ」

『・・・っ!?二人とも危ないッス!』

「え?・・・うわ!?」

いきなり辺りが揺れ出した。

「な、なんだ!?」

『空間が不安定になって・・・このままじゃ消滅するッス!』

「うえ!?まさか、俺のせい・・・?」

「違うと思うわよ。だったら・・・きゃっ!?」

突如闇風の足下の空間が揺らぎ、何もなくなる。そして闇風は重力に従い、落下する。

「ヤミ!!」

Bモードもアバターチェンジも間に合わない。俺は咄嗟に穴に飛び込み、闇風の腕を掴む。

「馬鹿・・・!なんで・・・」

闇風が何か言うが無視して抱き寄せる。そして一瞬身体が捻れるような感覚に襲われる。



『空間転移・・・!?跳ばされます、咲さん!!』



どうやら消滅という事態は免れそうだ。不意に空に投げ出されたので、俺は自分の身体を下にする。

ドォン!

そして落下。衝撃が身体を突き抜ける。

「・・・っつ・・・」

「ヤミ・・・重い・・・」

「・・・!」

ゴン

「っ、違・・・ヤミが重いんじゃなくて・・・んな装備してれば普通重いって・・・」

「・・・自分から抱き締めておいて退けなんて随分な態度ね」

「仕方ないだろ、あの状況じゃあよぉ・・・」

「万が一私は死んでもアイツの空間に跳ばされるだけでしょ。だけどアンタと亮が死んだらそこでゲームオーバー。・・・これからは行動に気を付けなさい」

「・・・あいよ。善処はする」

「・・・でも、まぁ助けてくれたことには感謝するわ」


『ツンデレッスね』
「は?」

『・・・すみませんッス』

「ツンデレには縁あるなぁ・・・」

『詠さんとか・・・』

「馬鹿な話をしてないでまず今の状況を把握しなさい」

「はいはい。・・・リパル」

『・・・近場にさっきまでの街はないッス』

「マズッたな・・・愛依はジェイドが付いてるから平気だと思うけど・・・」


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