高すぎる壁〜
[2/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て力を・・・
「ふぅぅぅ・・・」
「っとに・・・どっから涌いてるのよ・・・」
闇風が銃を乱射して魔物の動きを止める。今にも攻撃が当たりそうなその時・・・
「いいぞ!下がれ!」
「OK!」
俺は手を高く上げ、振り下ろす。
「開け!!」
俺の背後の空間が大きく開き・・・大量の武器が出現する。
「久々の大盤振る舞い・・・いけぇ!!」
大量の武器を射出。物凄い勢いで魔物が減っていく。
『咲さん!』
「ああ・・・ヤミ、逃げるぜ!」
ついでに爆弾系もばら蒔いたし、すぐには追ってこられないだろう。
「思ったより楽勝だな」
「調子に乗ると痛い目見るわよ」
『・・・っ!?二人とも危ないッス!』
「え?・・・うわ!?」
いきなり辺りが揺れ出した。
「な、なんだ!?」
『空間が不安定になって・・・このままじゃ消滅するッス!』
「うえ!?まさか、俺のせい・・・?」
「違うと思うわよ。だったら・・・きゃっ!?」
突如闇風の足下の空間が揺らぎ、何もなくなる。そして闇風は重力に従い、落下する。
「ヤミ!!」
Bモードもアバターチェンジも間に合わない。俺は咄嗟に穴に飛び込み、闇風の腕を掴む。
「馬鹿・・・!なんで・・・」
闇風が何か言うが無視して抱き寄せる。そして一瞬身体が捻れるような感覚に襲われる。
『空間転移・・・!?跳ばされます、咲さん!!』
どうやら消滅という事態は免れそうだ。不意に空に投げ出されたので、俺は自分の身体を下にする。
ドォン!
そして落下。衝撃が身体を突き抜ける。
「・・・っつ・・・」
「ヤミ・・・重い・・・」
「・・・!」
ゴン
「っ、違・・・ヤミが重いんじゃなくて・・・んな装備してれば普通重いって・・・」
「・・・自分から抱き締めておいて退けなんて随分な態度ね」
「仕方ないだろ、あの状況じゃあよぉ・・・」
「万が一私は死んでもアイツの空間に跳ばされるだけでしょ。だけどアンタと亮が死んだらそこでゲームオーバー。・・・これからは行動に気を付けなさい」
「・・・あいよ。善処はする」
「・・・でも、まぁ助けてくれたことには感謝するわ」
『ツンデレッスね』
「は?」
『・・・すみませんッス』
「ツンデレには縁あるなぁ・・・」
『詠さんとか・・・』
「馬鹿な話をしてないでまず今の状況を把握しなさい」
「はいはい。・・・リパル」
『・・・近場にさっきまでの街はないッス』
「マズッたな・・・愛依はジェイドが付いてるから平気だと思うけど・・・」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ