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東方異形録
第54話 新たな都

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「なぁ紫、何か面白いネタは無いかねぇ〜」

 現在俺は紫を膝枕して耳かきをしている…イヤイヤ、癒されるけどさ----どうしてこうなった?
すると紫が一息した後、崩れた表情を少し正して…本当に少しだが、

紫「ん〜、そう言えば最近都に絶世の美女とやらが現れたそうよ?」

うん、大体誰のことか分かってきたよ。
(その女は蓬莱山 輝夜、月の姫だ。)

 「よし、行こうぞ!行こうぞお!!」
紫「えっ、ちょ!?」

 俺は自分の髪の毛の1本をCBF1000 ABSに変えた。なお、勿論マフラー改造済みである。

紫「ちょ、何よこのデカ物h」
 「ま、後ろ乗んな!」

Standby.....Standby.....GO!!!!

 「しっかり掴まれよ?」
紫「ゑ、あっ?あ、あぁぁァア゛ア゛ア゛!!!?」

 どや?良いスタートだろ?

紫「止まっ、ヒイィィィイ!?」

 ブオォォォン!っと、勇ましいな音を鳴らしながら都に直行した。









 都門前

門番1「止まれ止まれ!止まらんか!?」
   「ヒャッハアァァァ!」

 門番の上を飛び越えて、都内部に突っ込んだ。
うむ、爽快、爽快。 あっ、そうだった!

 「紫〜?大丈夫かぁ?」
紫「は、ははは。綺麗なお花畑〜」

 …紫オワタ\(^o^)/
アカン、アカン。ともかく運ばないと----

?「っ、やめろ…!」

 んっ?、女性が襲われているようだ。が、この状態だと少し厳しいな…むむむ----

男「オラ、貴族の娘なら金くらいだせよ」(ドガッ!
?「ぐっ!?」

(…あのクソ野郎、女を殴りよったで。彼奴には、ちぃとばかし調教が必要やなぁ。)
俺は拳を握り、

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

そんな、どこぞの白金星を宿す男のようなオーラを放ち、翔はその“クソ野郎”に向かって歩んだ。








 一方、どこかの路上

紫「……(あれ、なんか私忘れられてない?)」

 一人のスキマ妖怪が、いまだ混乱する意識の中でふと思ったのであった。

紫「…orz(´・ω・`)」

 その様はさながら、路傍に転がる石の様だったそうだ。





 
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