フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ山脈組帰路に
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白銀の鱗、金色の体毛、平たい尻尾に強靭な四肢。
何より目を引くのが頭に生えている二本の角と
キラキラと輝く結晶。
「まさか…ジンオウガじゃねえよな…?」
あまりにもジンオウガに似すぎていた。
その者は先ほど降りてきた断崖絶壁の方へ向き直り
前足を持ち上げて怒涛の咆哮を上げた。
「父さん!大丈夫かい!?」
エリア六でもう片方のドドブランゴを倒したセージ達が合流した。
「セージ!雪山草はもう十分に採ったぞ!
奴に見つかんねえように逃げるんだ!」
セージ達とガイル達はそれぞれ別方向に逃げた。
「も、もう一度言ってくれねえか?」
帰りのギルドチェックゲートでかの者の真相を知った。
「分かった、もう一度言おう。
ソイツの名は冷美竜タンバロン。
白銀の使者と呼ばれている奴だ。
有名な学者のアルフレッドによれば奴は最近見つかったジンオウガと対を成す存在らしい。
生態も非常に酷似していて、学会も注目してるらしいんだ。」
「クッソ、何てこった。」
「それだけじゃあない。ここで話してると色々な情報を耳にするんだ。
何でもココ最近の原因不明の災厄で、リオレウスとイビルジョーが合体したような
竜が居ると聞いた。辺境のワケド村で炎王龍による火災の救助活動をしてた奴らが挑んでもビクともしなかったそうだ。」
「なるほどな…。」
ガイルはポッケ村に居る飲み友達のヒュベルと喋り合っていた。
「おお、そうだ。その五人の中の一人がよ、トンでもねえ奴でさ。
村人が見た話だと、ロアルドロスを振り回して民家の火消しをしてたってさ。」
「そ…そんな奴がいるの…か?」
馬鹿力の持ち主に驚愕するガイル。
「ま、噂話はそんなもんだ。
またポッケに来いよガイル。特上の酒用意しとくからよ!」
「ああ、すまねえな。じゃあなヒュベル!
カミさんによろしく言っといてくれ!」
ヒュベルは片手を上げて、次々と帰ってくるハンター達の受付を続けた
「ヒュベルさんは何て?」
「奴の名は冷美竜タンバロン、ジンオウガと対を成す奴らしい。」
全員がざわつく中
「今はこの雪山草をアルフレッドのもとに届けるのが先決だ。
村長に礼を言ってとっとと出発すっぞ!」
八人のハンターは集会所を出た。
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