フラヒヤ山脈へ
明星の英雄
フラヒヤ山脈組帰路に
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に降り立ったのはドドブランゴ。
「あの龍を見て逃げてきたか…ここで会ったが関の山だったな!」
それぞれの得物を抜き、構えを取ったハンター。
ドドブランゴはまるで逃げさせてくれと訴えているように吼えた。
「てやぁっ!」
二人のハンターが同時に斬りかかった。
一人は右腕を集中して、もう一人は尻尾の方を重点的に斬りつけている。
「ぐあっ!」
「ってぇ…!」
ドドブランゴは斬りつけられていた右腕で片方をなぎ払い、バックステップでもう一人を吹っ飛ばした。
「二人とも大丈夫か!?…クソッ、うおおおらあああ!!」
セージが電銃槍フルボルトを雪獅子の右腕に突き立てる。
そして先ほどまで斬りつけていた右腕の傷をえぐり、返す刀で刀身を叩きつける。
「ダイヤルチェンジ、麻痺竜撃砲発射!」
粉末状になった麻痺毒が火薬砲撃によってできた傷に入り込み、ドドブランゴは一瞬で麻痺した。
「セージさん、ナイス!」
吹っ飛ばされたハンター二人も体勢を立て直し、再び斬りかかった。
太刀は肉を切刻み、矢は雪獅子の眉間を捉え、セージのフルボルトは雪獅子の脇腹を突き抉る。
雪獅子は一斉に負った傷に耐え切れず、一度下がって怒り状態になった。
「気をつけろ、手負いのモンスターは怖いぞ!」
改めて身構えるセージ達だったが、雪獅子はハンターの方ではなく
先ほどから空中に浮かぶ正体不明の龍の方を向いた。
「どこ見てんだよぉ!」
一人のハンターが斬りかかった。
だが、
「うわぁぁっ!」
「おいっ、大丈夫か!?」
空に浮かんでいた龍から突如雷弾が降り注ぎ、ドドブランゴもろとも斬りかかったハンターが吹っ飛ばされた。
「…とりあえずドドブランゴは倒した!
もう一匹を探しにいこう!あの龍は今エリア八の上空に居そうだからそっちには行くなよ!」
ハンター達はエリア七に走って逃げた。
「オイオイ…マジかよ。」
「二体同時狩猟ならこういうこともあるだろうな…。」
エリア七に居た残りの行動組であるガイル達。
目の前に居るのは先ほど討伐したドドブランゴの片割れ。
「クソォッ…てめぇら!とりあえず斬れ!
障害は排除するためにあるモンだ!」
狩人達は一斉に斬りかかった。
すると、
―ズシィッ!―
何かの着地音。
「なっ、何だアイツは!?」
雪山の断崖絶壁から颯爽と降り立った何かは
ガイル達の目の前に居たドドブランゴを片手で殴り払った。
殴り飛ばされた雪獅子はピクリとも動かなくなった。
「こりゃヤバイぞ…。」
「この竜…どこかで見た事があるな。」
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