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GGO編ーファントム・バレット編ー
58.外の決意
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ないんだろうけど、《ラフィン・コフィン》に所属していた生還者を全員リストアップして、今自宅からGGOサーバーに接続しているか、契約プロバイダに照会すれば.....」

「ま、待ってくれ。それは不可能なんだよ」

アスナさんをなだめるように両手を持ち上げた菊岡さん。

「仮想課にあるSAOプレイヤー諸君のデータは、本名とキャラクターネーム、それに最終レベルだけなんだ。所属ギルド名や、その.....殺人回数は一切判らない。だから、元《ラフィン・コフィン》という情報だけで、現実の住所氏名までは突き止めれないんだ」

「........」

言葉を失うアスナさん。

「ーーお兄ちゃんと集也くんは、きっと、その名前を思い出すために、今あの戦場にいるんだと思います」

少し震えそうになる手を体の前で握り合わせ抑え込みながら続ける。

「ゆうべ帰ってきた時、お兄ちゃん、凄い怖い顔してた。集也くんも朝あった時に凄く悩んでました。たぶん、昨日の予選の時点で気づいていたんです。GGOに《ラフィン・コフィン》に入ってた人がいること。そしてその人が、どうやってか本当にまた人を殺しているのかもしれないこと。.....だからきっと、決着をつけにいったんです。昔の名前を突き止めて、《PK》をやめさせるために」

お兄ちゃんと集也くんが何かに巻き込まれていることは、今朝の時点で気づいていた。けど、わたしは止めることはせず二人を見送った。
信じていたから......。かならず二人ならまた帰ってきてくれると......いつものように。

「バッ.......カ野郎がぁ......!!」

クラインが、叫びながら左手で力任せにカウンターへと叩きつけた。

「水くせぇんだよ!言ってくれりゃ.....ひとこと言ってくれりゃあ、行き先がどこだろうとオレもコンバートしたのによう......」

「そうですね......。でも、キリトさんたちなら言わないです。少しでも危険があると思ったなら、私たちを巻き込もうとするわけもない。そういう人です......」

泣き笑いのような顔でそう呟いたシリカちゃんに、リズさんが微笑みかけながら頷きかけた。

「.....そう、よね。昔っから、そういう奴よね....。それどころか、今の大会中にも、敵のはずの誰かを守ったりとかしてそうだしね」

「......そうよね。どこまでもお人好しな二人だからね。あり得ない話じゃないよね」

レイナさんのその言葉を聞き、全員が吸い寄せられるように壁の大スクリーンを見た。
マルチ画面のそこかしらで、銃口の眩しいエフェクトがほとばしる。

画面の右端のプレイヤーリストには《Kirito》と《Siu》の名はあり、他の出場者たちが【DEAD】ステータスになる中、彼らは
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