GGO編ーファントム・バレット編ー
58.外の決意
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い。それを最もよく知っているのは君たちだろうに。ありとあらゆるセーフティを設けて設計されてや、機械と直接リンクしていない心臓を止めることなど不可能だ。僕らは先週リアルでたっぷり議論し、最終的にそう結論づけた。ゲーム内から銃撃で、現実の肉体を殺す術は無い、と」
クリスさんの言葉に再び静寂が訪れる。わたしが静寂を断ち切った。
「クリスさん。なら、あなたはなんで、お兄ちゃんと集也くんにGGOに行くように頼んだんですか?」
クリスさん....菊岡さんに詰め寄る。
「.....あなたも感じていた.....いえ、今も感じているんでしょ?あたしたちと同じに、何かある、って。あの死銃ってプレイヤーは、何か凄く恐ろしい秘密を隠している、って」
「........」
ついに菊岡さんは、黙した。そんな中、アスナさんは、衝撃の発言を投げかけた。
「.....クリスさん。《死銃》は....私たちと同じ、SAO生還者よ。しかも、最悪とも言われた殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》の元メンバーだわ」
「.....本当かい、それは」
「ええ。名前までは思い出せないけど、わたしとクラインは《ラフコフ討伐戦》に参加してるから。つまり.....死銃がゲームの中で人を殺すのは、今回が初めてじゃないのよ。これでもまだ、全部偶然だって言い張るつもり?」
「だ....だが.....。ならば、アスナ君は、こう主張するのかい?超能力や呪いが実在する、と。死銃はSAO時代に何らかの超常の力を身につけ、そのパワーで今また人を殺しているんだ、と」
「.....それは.....」
一瞬の間に、今度はリズさんの声が割り込んだ。
「ね.....ねえアスナ、クリスハイトって、SAOのこと知ってるの?確か、リアルでは何かネットワーク関連の仕事してる公務員さんで、VRMMOの研究がてらALOやってるって話だったけど......」
するとすぐに菊岡さんを頷いた。
「リズベット君、それはその通りなんだが、昔は別の仕事をしていたんだよ。僕は、総務省の《SAO事件対策チーム》一員だったんだ。......と言っても、対策なんて何もできない、名ばかりの組織だったんだが....」
わたしやレイナさんにはわからないSAOのこと。対策チームが何をしたのかも、《ラフィン・コフィン》のことも何もわからない。
するとアスナさんが静かに菊岡さんに語りかけた。
「.....クリスハイト。わたしにも、死銃はどうやって人を殺しているのかわからない。でも、だからと言って、キリトくんとシュウくんが過去の因縁と戦おうとしているのをただ見ているわけにはいかないの。あなたなら、死銃を名乗るプレイヤーの、現実世界での住所や名前を突き止められるんじゃないの?簡単じゃ
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