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鋼殻のレギオス IFの物語
第二話
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から話をしたのだ。ハーレイとニーナで話をしてシャーニッドとも巻き込んで時間をおいてからそっちへ持っていっただろう。
 今回の誘いを蹴ったことで踏ん切りがついてくれればクラリーベルとしては有難い。

「理由を聞いていいか。クララも無理のような事を言っていたが」
「女王陛下からの命令です。その、色々ありまして武芸科に入るなと」
「一般常識を学ぶため、武芸から離れ一般人として様々な経験を積むためです」

 誤魔化しすぎるのもあれだろうとクラリーベルが付け足しをする。これくらいなら問題ないだろうとの判断だ。

「話に聞いた女王か。ならばまあ、仕方ないのだろうな」

 ある程度のグレンダン事情を知っているニーナは納得する。

「それとこの隊の人たちはいいですが、僕の事を余り他に言わないで貰えますか」
「それはその“色々”に関わっているのか。それとも命令か」
「ええまあ。武芸者が普通科って何か言われそうですし、変にバレると別の学園都市に行かないといけないので」

 そんな人間ではないとわかっているが一応言っておく必要はある。既に何人かに知られている可能性はあるがそれは仕方ないと見るしかない。そこからバレるのならばしょうがないと割り切るしかないだろう。そのことについてまで誰かに責任を求めるつもりはない。
 特に愛着はなかったがニーナたちがいると分かった以上移らなくていいのならそれに越したことはない。たとえどんな形であれツェルニという都市の現状を知った今、見知らぬ他人ならいいが知人を見捨てる行為は余りしたくはない。

「分かった。お前の事情を話すことはしない。お前たちも気をつけろ」

 シャーニッド達にニーナは釘を刺す。ハーレイは大丈夫だろう。問題はあったばかりで信頼出来るか不明な他の面子だが、そこはニーナの隊の人員と信ずるよりほかない。
 
「話は終わった? そうだレイフォン後で研究室来てよ。錬金鋼色々研究していてさ、試してもらいたい物があるんだ」
「ハーレイ」

 呆れたようにニーナは言う。
 レイフォンは相変わらずだと苦笑しつつ助け舟を出す。

「そのくらいなら平気ですよ。良いですよねクラリーベル」
「既に事情を知っている人なら基本構いませんよ。私もその錬金鋼みたいです」
「一緒に来てくれて全然構わないよ。興味を持って貰えるのは嬉しいからね」

 簡単にハーレイがいるラボの場所を教えてもらう。予想はしていたがハーレイは錬金科だ。
 ツェルニは一部の科を除き三年までは一般教養科に所属し、そこから専門性の高い科に分かれていく構成になっている。楽しげに語るハーレイを見てレイフォンは自分はどんな道に進むのだろうかと思案する。罰として送られ知識を得るためだけの場。ハーレイのように楽しめる何かを見つけられたらい
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