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lineage もうひとつの物語
動乱
デスナイト2
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宿の主人の何かを含んだ笑みが気になるところではあるが。

二人はベッドに腰掛け向かい合って話をしていた。
フィオナはまだ若く16歳ということだ。
見た目は二十歳そこそこに見えまさかナターシャより一つ下だとは思わなかった。
フィオナは今後行くあてがないということ、よければこれから先ナイルと同行させてほしいとのことだった。
その件についてはリーダーに相談してみると返事をし、翌日ゲラド様に報告してもらうと説明しその夜は早くに休んだ。


翌日朝も早くフィオナにローブを新調してやりゲラド家の前にきた二人。
ノックしようとした途端扉が開いた。
中から現れたのはハスランでありその後ろにはナターシャとキャスタがいた。

「何故ここに?」

ナイルは尋ねるがハスランが怒気を含んだ声で返答する。

「何故じゃないだろう。連絡も寄越さず二日も戻らないとはどういうつもりだ」

メインランドケイブ出発前に連絡しようとして忘れていた。
思い出したナイルはナターシャに頭を下げる。

「失念しておりました。申し訳ございません」

「いえ、無事でなによりです」

とナターシャは安堵しナイルに問う。

「そちらの方は?」

突然の事態に困惑していたフィオナを見て笑顔を向けるナターシャ。
なんだこの美人は馴れ馴れしい
フィオナは心の中で暴言を吐くが顔は涼しげに挨拶しようとするも

「昨夜はそちらの可憐な女性と共に過ごしたのか?」

とハスラン。

「そうなんです」

と満面の笑みを浮かべ勝ち誇った顔でナターシャへ視線を投げ答えるフィオナ。
当のナターシャは

「まあ、そうでしたの。」

と至って普通である。

ちょっと可愛いからって調子にのってんじゃないわよ!
かなり可愛いけど私の方がいい体してんだから!
とフィオナの中では暴言の嵐である。
成り行きについていけず呆然とするナイルにナターシャは優しく声をかける。

「何か理由があるのでしょう。ゲラド様にお願いして部屋をお借りしましょう」

と奥へ入っていくナターシャとキャスタ。
覗き見たキャスタの目は笑っていなかった。



案内された部屋には会議などで使っているのだろう長く大きいテーブルがあり10人程度なら楽に座れるであろう。
ゲラドはナイルの無事を喜び席を勧める。
そしてナイル、フィオナの二人はナターシャ、ハスラン、キャスタの向かいに座りゲラドが口を開く。

「で、ナイル君説明してもらおうか。君のことだよほどのことがあったのだろう?」

ナイルは頷き話し出す。
まずフィオナを紹介しデスナイトによって彼女のパーティーは壊滅しておりその生き残りだということ。
デスナイトを復活させたのはカスパーと名乗るウィザ
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