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デート・ア・ラタトスク
再会&不思議な出来事
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きながら運ばれる

「……………」

そんな言葉を言えるくらいの元気があるのなら大丈夫だろうと折紙は興味なさげに視線を戻した。少し視線を上にやった

──世界を殺す災厄・精霊

超人たる折紙達が例え、何十人──いや、何百人がかかっても傷一つすらつけることが叶わない怪物。どこからともなく現れ、気まぐれに破壊をしていく──まさに天災と言えるほどだ

「……………」

結局今回の戦闘でも、精霊の消失(ロスト)により幕引きになった。消失と言っても精霊は死んではいない。要は空間を超えて逃げられただけだ

「……………」

精霊を仕留めるのがASTの任務だが書類上ではASTの働きによって精霊を撃退した、ということになるのだろうが折紙と他の現場で直接戦っている隊員達は理解していた。
精霊はこちらのことを何の脅威とは思っておらず。消失するのも、精霊の気まぐれに過ぎないのだ

「……………っ」

折紙は表情を一つも動かさず、奥歯を強く噛み締めた

「折紙。今日もご苦労さん」

と、そこに格納庫から響いてきた声に折紙は思考を中断された。声をかけてきた人物は折紙と同じワイヤリングスーツを着込んだ、二十代半ばくらいの女が腰に手を当てながら立っていた

日下部燎子一尉。折紙の所属するASTの隊長だ

「よく一人で精霊を撃破してくれたわね。他の隊員達にはきつく言っておくわ。あんた一人に精霊を二体任せて離脱するなんて」

「撃退なんてしてない」

折紙が言うと、燎子は肩をすくめる

「上への報告はそうしとかなきゃなんないのよ。ちゃんと成果出てますってことにしとかなきゃ予算が下りないの。それに今日は戦闘狂な精霊も出現したしね」

「その精霊の危険度ランクは?」

「今のところ、ランクAAAの〈プリンセス〉を凌ぐほどの戦闘力があると判定してお偉いさんがランクSに認定したら
しいわ。識別名は〈バーサーカー〉よ」

「……………」

折紙は無表情でいたが内心では少し驚いていた。今までの精霊の危険度ランクは最大でAAAランクだがそれを超える強さを持つ精霊は今までにいなかったのだ

「後、あんたは少し無茶しすぎ。──そんなに死にたいの?」

「……………」

燎子は折紙に鋭い視線を向けたまま言葉を続けた

「あんた、自分がどんな怪物相手にしてるか本当に分かって戦っているの?あれは化物よ。知能を持った災厄よ。いい?できるだけ被害を最小限に抑えて、できるだけ早く消失させる。それが私達ASTの仕事よ。無駄な危険は冒さないようにしなさいよ」
「─────違う。精霊を倒すのが、ASTの役目」
「………………」

折紙は燎子の目を真っ直ぐ見つめ返すと燎子は眉根をよせる
それはそうだろう。彼女はAST
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