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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなお姉ちゃんは結構世話が焼ける
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せん。・・・オウカ?あの子は強すぎるので話の外です。
とはいえデュノア社の事情ならば私に出来ることなど・・・ん?リューガさんに頼んでみたらいいのでは?社の損にもならないだろうし、いい案かもしれません。

所で、ゴエモンさんから聞いたのですが、明後日にオウカとリューガさんのパートナー・ルーシィが模擬戦をするそうです。勝負になるのだろうか?と思いましたがゴエモンさん曰く「歴史が変わる予感」だそうです。相変わらず面白い事を言う人ですが、勘が良くて嘘を付けない方なので案外本当かもしれません。ちょっと楽しみです。







9月15日 簪の手記

突然真田君から電話がかかってきた時は驚いた。メールなら何度かやり取りしたことがあったけど、電話は初めてだった。柄になく妙に緊張してしまった。「お姉ちゃんの心が折れかけているから支えてほしい」という内容だと分かった時は何となくがっかりしたけど。

しかしあの神経の図太いお姉ちゃんの心を誰が折ったのだろうか?疑問に思って聞いてみたら真田君とミリアの二人で折ってしまったらしい。何をやったの?・・・ああ、それは折れても仕方ないかな。

お姉ちゃんは真田君を言葉でも身体でも捕まえきれない事を凄く気にしていた。それは自分が護衛対象を御しきれない事の証左でもある。簡単に言えば、もしも悪の組織が「Youこっちに来ちゃいなYo!」と言われた際にお姉ちゃんには彼を押さえつける力が無い。口で言い負かそうにも相手にされないし、実力行使も一人では難し過ぎる。こんな体たらくで生徒会長なんて、と漏らしているのを私は聞き逃さなかった。

そして重ねる様にミリアの言葉。それもお姉ちゃんが気にしていたことだ。本音を隠し、打算で動くその心の仮面は更識の当主として必要かつ便利だったから形成された物であり、カリスマの無い人間でもそれに近い求心力を得られる魔法の仮面なのだ。故にそれを被っている限り、虚構であることを決して悟られてはいけない。
ミリアはそれを突いた。見せ掛けだけのカリスマでは本当に欲するものを得られない。事実、お姉ちゃんの心情を知っているのは仮面なしで接する私や素のお姉ちゃんを知っている生徒会メンバー位のものだろう。それ以外の人間には理解されていないのだ。

でも・・・今までのお姉ちゃんなら、他人に理解されないなんてこと一々気にしなかった。それでも気にしているのは・・・やっぱり、ゴエモンと出会って、変わった?
でも、それでいいのかも。今のお姉ちゃんの方が人間味があって接しやすいし。

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