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こんな私(俺)の物語
第七話 契約ですか喧嘩ですか
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吉報だわ。『僧侶(ビショップ)』としての器が存分に生かせるわね」

俺は魔力が無いのか。なんか寂しいな。って、うわっ!イッセーが急に泣き始めた!アーシアの身でも案じたか!?

「・・・・・・イッセー、泣いているの?」

「部長、ダメです。ダメです!部長、アーシア一人じゃ不安ですぅ!アーシアが!アーシアが変な奴にいかがわしい注文されたら俺は我慢できません!」

そんなに心配か。だがイッセー。そういうのの専門家は居るから。

「イッセー、呼び出した悪魔に対しての過度のいやらしい依頼はグレモリー一族の眷属悪魔には来ないわ。そういう注文をしてくる人間もいるけれど、その手の専門悪魔がいるから、そちらが引き受けてくれるわ。私のところは安心なのよ?悪魔にだって専門職があるの」

「部長、本当ですか!?本当なんですね!?でも俺めっちゃ不安なんですよ!」

「わかったわ。初めのうちはアーシアの助手にあなたをつけるから。それでいいかしら?」

「あ、ありがとうございます!アーシア!変態相手は俺に任せてくれ!アーシアは普通に何事もなく契約を取ればいんだからな!」

「は、はい」

「紫さん、依頼がありますよ」

「ありがとうございます。では、行ってきます」

初契約か。魔方陣から契約者の元へジャンプする。どんなやつだか?

「よう。さっきぶりだな」

何故いる?アザゼル。

「ご用件はなんですか?代価は存在です」

「キッツいねー。何、ちょっと神器(セイクリッド・ギア)の事を教えてほしくってな。・・・・・・ふーん。確かに悪魔だ。だが、魔力はほとんど無いな」

・・・・・・こいつ、人が気にしていることを・・・・・・!

「仕方ない。雑談相手になってもらうか」

「・・・・・・代価は貴重品、人間社会で価値あるもの」

「じゃ、金でいいか」

「はあ、契約完了です。では、雑談しましょう」

なんか、気が重い。

「で、何を話しますか?」

「お前さんの神器(セイクリッド・ギア)について」

「情報の提示は契約に入っていません。却下です」

「そう言うな、白龍皇の情報をやるから」

「いりません。仕方ないですね。ヒントはスキマです」

「そうか。まあ、またの機会にするか」

あー、終わった。なんでこんなことに。

深夜、家に帰って来ました。二人とももう寝てるな。悪魔になって良かったことは、体の機能が向上した事。ゆえに、聞こえない会話が聞こえる。

「既成事実が出来てしまえば文句もないはず。身近でそれができそうなのは、あなたしかいなかったわ」

盛りやがって。少し注意するか。結界くらい張れ。とはいえ、スキマでいきなり現れるとパニクるだろう。どのタイミングで行こう。
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