第187話
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一三階から一階へ降りていく。
途中、電源を落すなどの妨害をしてくると思っていたがそれもなくすんなりと一階へ着いた。
扉が開いた瞬間、銃撃の嵐が襲い掛かってきた。
マンションのロビーに配置されていたのは機動鎧が五体。
両手にはガトリングガンが装備されており、五体がエレベーターの扉に向かって銃撃を始めている。
このガトリングガンも学園都市製で威力は対戦車ライフルを凌ぎ、連射力はガトリングガンを超える。
毎秒三〇〇発をも撃ち、人間ならその反動と重量で思うとおりに射撃できないが、射撃手は機動鎧。
精密射撃に腕力は片手で車を持ち上げるほどの力を有しているので、ガトリングガンを操るなど造作もない。
既にエレベーターの扉は蜂の巣を通り越し、大きな穴が空いている。
それでも機動鎧は銃撃を止めない。
何故なら、奴らが映るモニターにはエレベーター内に生体反応が感じ取れるからだ。
「やっぱり入り口にも配置されていたか。」
銃撃の嵐を正面から受けても全く動じずに麻生はエレベーター内から出てくる。
身体には何百発もの弾丸が当たっているのだが、全て弾き服すら破けていない。
もちろん、能力による恩恵だ。
「そんな気がしたから愛穂達は階段で降りて貰っているが、どうやら間違いなかったようだな。」
空に手を伸ばす。
空間の一部が歪んだと思うと、そこから一本の柄が出現した。
抜き取るとそれは黄金で出来た剣。
機動鎧の距離を詰めて、袈裟切りで斬りつける。
対戦車ミサイルにも耐える装甲をバターのように斬り裂き、機動鎧はバチバチと火花を一瞬散らして爆発する。
至近距離で爆発を受けても麻生にダメージはない。
また空間が歪み同じように柄が出現する。
引き抜くと今度は黄金で出来た斧。
依然と銃撃を続ける機動鎧に接近して斧を振り下ろす。
今度は腕で斧を受け止めようとするが、腕ごと斬り裂き破壊する。
麻生が使っている武器はかの英雄王が集めた財の一つ。
有名な宝具ではないが、機動鎧程度の装甲なら簡単に斬り裂く事ができる。
残り三体の内、二体は両手の剣と斧を投擲して破壊し、最後の一体は接近して拳を突き出す。
能力で強化された拳は装甲を貫き、心臓部分ともいえる装置を抜き取り機能を停止に追い込んだ。
ロビーに機動鎧の影が見えなくなるともう一度、探知結界を展開する。
今度は無機物にも反応するように。
結界には愛穂達以外反応はなく、マンション内の安全は一時的だろうが確保できた。
(早いこと離れた方が良いな)
すると、非常階段の扉が開かれ愛穂達が息を切らしながら出てくる。
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