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lineage もうひとつの物語
動乱
デスナイト
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イルは残りの敵へと向き合いにらみ会う。
こうして見ると全員同じ出で立ちで見分けは殆どつかない。
ローブのフードで顔は見えず使う魔法によって見分けるしかなさそうだ。
向こうに若干の焦りが見えるが迂闊に動けない。
にらみ合いが続く中次の手を考える。

「オリムよ、今ならまだ御許し下さるだろう。戻る気はないか?」

女性?
俺のことをオリムと勘違いしているようだ。

「私はオリムではない。ナイルという冒険者だ。」

無駄かもしれないが答えてみる。
すると別の敵が口を開く

「魔力をそこまで抑えながら我ら四人を相手にできる者がオリム以外にそうそうおるはずもない」

そんなやつらなんぞいっぱいおるわ!
しかも勘違いしすぎ。
最初から全力でいっている!
ナイルは叫びたいのを我慢し胸の内で納めた。
激しく勘違いしているやつらにどう言えばいいのか考えていると最後の一人がイライラした口調で

「もう貴様は逃げられん。ここより深い階層にデスナイトを復活させておいた。このカスパーがな!」

伝説のデスナイトか!
そしてフィオナをみらりと見るとフィオナは小さく頷き返す。
伝説の化け物と遭遇しよく生き残ってくれたものだ。
それに重要な情報を得ることができた。
カスパー、そう名乗ったな。

「デスナイトごときで止められるとでも思っているのか?」

オリムの性格は知らないがもうどうにでもなれと為りきって答えるナイル。
残り魔力では出来ることは限られてくる。
密かにカウンターマジックを唱え一回の攻撃に耐えられるようにする。
先制あるのみとエネルギーボルトを放ち一人をそちらに集中させ横飛びしファイアーボールを残りの二人を捲き込むように放った。
そして姿勢を低く保ちながら走る。

「イラプション」

ファイアーボールの上から重ねるように人工的な魔法による局地的な地震を発生させ盛り上った岩によってダメージを与える。
まだカウンターマジックの効果があるためエネルギーボルトを放った敵は無視してそのまま畳み掛けようとしたがナイルの動きが一瞬止まる。
そしてナイルはフィオナに向かって跳んだ。
一人がナイルではなくフィオナを狙ったのだ。
フィオナはナイルに回復魔法をかけ続けており初動が遅れてしまったようだ。
魔法はナイルに直撃するもカウンターマジックの効果で魔法を跳ね返す。
フィオナが咄嗟にナイルの前へ出て攻撃魔法を唱える。

「ファイアーボール!」

四人組と自分たちの間に炎の玉ができその一瞬の隙にナイルがフィオナを後ろから抱き締め次に飛んできた魔法を避けながら叫ぶ

「マステレポート!」

術者に触れている対象ごとテレポートする魔法だ。
ダンジョンから脱出する魔法やスクロールは効果が消され
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