プロローグ
[2]次話
P.M 7:06
浮游城アインクラッド第一層はじまりの街西門…
外へと続く門の前で腰に直剣を携えた少年と短剣を携えた少女が互いを向き合い、少年は右手を少女の肩に置く。
少年「約束する!必ず次の村で手にはいる『アニールブレイド』を手に入れたらはじまりの街に戻ってくる」
少女「本当…ですか?」
少女は不安な顔をして少年を見つめる。
少年「本当だ、こんなところで死んでなるものか」
そういって決意のこもった目でメニュー画面を開きアイテムストレージから夜中進むために必要だと思って買った松明をオブジェクト化し左手に持ち外へと出る道へと歩き出す。
だがふと何かを思ったのか少年は身体を後ろにいる少女にまた向ける。
少年「シリカ」
シリカ「は、はい!」
少女…シリカは突然声をかけられたことで少し驚いた声で返事を返す。
少年「…今日、一緒に狩りをしたこと…凄く楽しかった」
シリカ「あたしも…カインさんと一緒に狩りをして楽しかったです!」
カイン「ああ、それじゃあ行ってくる…っ!」
少年…カインは走って門を抜け暗闇な道を突き進む。
カイン(スタートダッシュは遅れたけど今から一時間ぐらいで付く)
カインはその心に不安があるがそれでも前へと進む。
カイン(っ!)
カインの付けてあるスキル《索敵》が前方に敵がいると反応する。
そして目視で見ると敵が出現しその姿は狼であり名前はウルフとHPが表示されウルフもカインに気づいたのか突っ込んでくる。
カイン(俺は…俺は…!)
カインは腰に携えた片手用直剣《スチールソード》を鞘から引き抜き構えながら先ほどと同じ速度で突っ込む。
カイン「ああぁぁぁぁぁっ!!」
カインは叫び声を挙げながら一気に地面を蹴って踏み込み右腕についている腕輪についている装飾の宝石が光、剣の刀身が青く輝く。
ウルフもカインと同じように地面を蹴ってカインに噛みつこうと口を大きく開ける。
カインは剣を持つ右手を後ろに引き…
カイン「《瞬迅剣》!!」
カインは引いた右手を一気に正面へと突きだしウルフ体を貫きHPを全て無くしウルフの体はガラスのようにバラバラに砕け散った。
カインは地面に着地して直ぐにまた目的地へと走り出す。
カイン(このデスゲームを生き残ってみせる!)
VRMMO『ソードアート・オンライン』…デスゲーム宣言から実に一時間半後であった。
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