第四十四話 高校の運動会その二
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うがあまりいないと思いたい、人間の世界全体で。
「やっぱり相手にするのならすっきりとした性格でね」
「性格が男前っていうかね」
「そんな相手ならよね」
「そういう人じゃないとね」
将軍様ではなく市井の人でそれでいいというのだ。
「普通の人でいいのよ」
「身分とか権力とかお金じゃなくてね」
「まあお金はあった方がいいけれど」
このことはちらりとして出る、だがメインではなかった。
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