第8話
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瞬身の術で男の目の前に現れた。
「おおおお、小○曽ぉー!!!(ばばばば、ばよえ〜ん♪)」
と狂ったように叫びながら、これでもかというくらい大きく振りかぶり、盛大に忍頭の顔面を殴りつけ遠くへ吹っ飛ばした。
吹っ飛ばされた忍頭の体は木を数本なぎ倒し、大木にぶつかった所で勢いが収まり、小さく「ばたんきゅ〜・・・」と呟いて木の幹をずるずると擦りながら地面に落ちていった。
「オール・ハイル・ブリタァァァニア!!!」
自分が勝利したことにナルトは歓喜の雄叫びを上げた。
しかし・・・
「あっ、ヒナタもろとも吹っ飛ばしちまった・・・」
慌ててヒナタの方へ駆け寄ると、彼女の手の甲や足首にいくつか擦過傷が出来ていた。
幸いなことに、彼女の顔には傷一つ付いてなかった。
それを見て少しホッとする。
「よしっ。これでいいかな。」
ナルトは、気絶している忍10人を木に縛りつけ、ヒナタを背負って森を出ようとした。
しかし、歩き出した瞬間"ブチッ"っと嫌な音がし、途端に右脚に激痛が走り、地面に倒れてしまった。
「ウッ・・・痛ぇな、畜生・・・右脚が逝っちまったか・・・」
ナルトの右太もも前面の筋肉が肉離れしてしまったらしい。
しかも、腫れて内出血までしている。
どうやら、いつもより重りの重量を上げて演習に臨んだらしく、雲隠れの忍との戦闘でさえも重りを外さずに猛スピードで駆け続けた上に、瞬身の術まで使ったことで過剰に脚に負荷を掛けてしまったのが原因と見られる。
とりあえず、ナルトは根気で全身の重りを外し、巻物に収納した。
そして、ヒナタを背負って辛うじて左足だけで立ち、右脚の痛みを堪えながら森を出ようと歩き始めた。
歩くこと15分、何とか森を抜け、演習を開始した場所に戻ることができた。
右脚を引きずりながらヒナタを背負って帰ってきたナルトに気付いて慌てて駆け寄ってきたイルカ先生に事情を話し、そのまま病院へ連れて行って貰う。
病院で診断した結果、ヒナタはただ意識を失っているだけなので、数日間、病室で寝かせることになった。
ナルトの場合は右太ももの大腿四頭筋が完全断裂ではなく部分断裂していただけだったので手術する必要はないが、通院しての治療は難しいと判断され、ナルトも入院することになった。
内出血が収まるまでアイシングとギブスによって固定、収まったら今度は通院に切り替え、温熱療法とリハビリによって治療、ということになった。
しかし、一日寝たらケロっと治ってしまったナルト君。
何という回復力・・・。九尾宿しているからってチート過ぎだろ・・・。
これを見た担当医がめっちゃ落ち込んでいる。
そりゃあそうだ。昨日、懸命に考えて作った治療プランが一日にして・・・。
まあ、ド○えもんも言ってたもん
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