旅立
新たなる出逢い
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うにコーヒーを口に含む。
「いや、事実ですからいいですよ」
エレナは雰囲気をかえようと
「アレンさん、コーヒーお代わりいかかが?」
と返事を待たずにコップを持ちカウンターへ向かった。
コーヒーを入れ戻ってきたエレナから受け取ろうと手を伸ばすと
「え、それって・・・・」
アーニャが何かを見て驚いている
コーヒーを受け取りアーニャを見るとアレンの手元を凝視しているようだ。
「何か・・・・」
と、アレンは自分の手元に目を移し気が付いた。
紋章を見られたのだ。
ここまでマントを外すことなく隠してきたがすっかり忘れてしまっていた。
黙り混むアレンの手をアーニャは取って宿の部屋に連れ込んだ。
何があったのかエレナは驚くもすぐに落ち着き眼光鋭く部屋に入ってきた。
アレンは何も謂うことができず黙っていると
「もう一度見せて。」
アーニャは言いアレンのマントを取ろうとする。
アレンは観念し自分からマントを外し紋章を見せた。
「これってデューク王家の・・・・」
エレナは紋章をその細く整った指でなぞる。
「そう、あなたもレジスタンスだったのね」
所属はシルバーナイトタウンかしら?とエレナとアーニャは話ているが
「レジスタンスじゃない」
アレンはハッキリと言いはなつ。
もちろんレジスタンスの存在は知っている。
二人は呆気に取られるもののじゃあ何故?と紋章を付けている理由を尋ねてきた。
「これはゲラド殿から譲り受けたもの。紋章がはいってるのはそのためだ」
「そ、そうだったの。でもゲラド様からということは信頼できる人物ととってもよさそうね」
アーニャは安心するもエレナはまだ警戒しているようだ。
「アーニャ、まだ油断しないで。盗品の可能性もあるのよ」
弓を手に取り威嚇をするがアーニャに諫められる。
「エレナ忘れたの?イヴァンさんが言ってたじゃないの。砂漠で見た戦士はゲラド様と交流があるようだって」
そういえばそうだったわね と緊張を解きほぐし弓を壁に立て掛けるエレナ。
「ここまできたからには言うけれどイヴァンさんには内緒にしてほしいの」
アーニャのお願いに 勿論だ と頷くアレン。
「私達はケントのレジスタンス。何時でもテレポートできるよう各地を回って標をつけているのよ。」
祝福されたテレポートスクロールというものがある。
これは魔力を込めてある針を自分自身で地面に埋め込むことにより標とし、いつでもその場所にテレポートできるスクロールだ。
ただ大変高価なためアレンは持ったことすらない。
「そうですか。でも帰りはスクロールで帰れるのでは?」
「修行のためよ。来るべき時のためにね」
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