11話 林道 五也side
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「同情だが、どうかしたか?」
切り返す言葉に、なのはの顔が泣きそうに歪む。
「なにか誤解してるようだが、そもそも、友人相手に同情の1つもしない方がおかしいだろう」
京介の言葉になるが、自分と全く関係のない人物が死んだとこで同情できるやつはそうはいない。せいぜいが我が身にその災厄が訪れることを恐れる、または同情しているふりをする程度だ。
結局人間は関係のあるものにしか情を抱けない。
「同情も友情あってこそだと思うがな」
「だったら…………」
「ん?」
なのはを急かすことなく、聞いていると態度で示す。
「だったら………、五也君は私といて楽しい?」
なのはが本当に、小学生低学年なのか疑いたくなる。
しかし、困った質問だ。
正直に答えるなら昨日は精神的に死ぬかと思った。
当然そんなこと言うわけにはいかない、かといって嘘もつきたくはない。
「なら、いまから確認してみるか?」
なのはの質問を微妙にかわし、床に放置されていたUNO拾い上げる。
その後は武藤とシスコンも加わり、笑い声と黄色い叫びが止まらないほど盛り上がり、なのはも自然と先程の質問を忘れるほど熱中していた。
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