11話 林道 五也side
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………)」
「うん! いいよ、おにいちゃんも一緒に遊ぼう」
終わった、ここに青年1人と少年(中身は青年)2人が少女とぬいぐるみ遊びをするシュールな絵が完成することが確定した。
「だがなのは4人もいるんだ、どうせなら人数が多くないとできないことをしないか? 例えばトランプとか」
「「((おお!))」」
自然な提案に思わず2人で感心した。
「え? でもお兄ちゃんってトランプって持ってたっけ?」
「(いや、持ってるっすよね)」
「(本人が持ってなくても、家にあったりするものだろう)」
「……………そういえば持ってないな、家にもあったかどうか……………」
「「((うおおおいぃいいいいいいい!?))」」
提案したくせに自信なさげなシスコンに全力でツッコミを入れそうになった。
「(馬鹿! アホ! シスコン!)」
「(役立たず! 穀潰し! シスコン!)」
「……………とりあえずトランプを探してくる。あと後ろ2人あとで覚悟しておけ」
去り際に不穏な言葉を残して、シスコンは姿を消した。
「お兄ちゃん! 変なこと言ったらダメだよ!」
なのはが抗議の声をあげるが、シスコンの足音は順調に遠ざかっていく。
「ごめんね2人とも、お兄ちゃんが変なこと言って」
「別に気にしてないから、問題ない」
「大丈夫ッス、シスコンが変なのはいつものことッス」
「……………お前、案外言うな」
「? 何がッスか?」
「に、にゃはははは」
否定できないのか、なのはは困ったように、取り繕うような笑顔を浮かべる。
正直、俺はこの笑顔が好きではない、子供ならもっと無邪気な笑みを浮かべるべきだと言うのに。
恐らくこの笑顔はなのはが自然と身に付けた、処世術のようなものなのだろう。
他人にすぎない俺では出過ぎたことかもしれないが、取り繕うような笑顔ではなく、自然な笑顔でいられるように「なのは、トランプは見つからなかったがUNOならあったぞ」
「……………ええー」
シスコンがまさかのタイミングでカットインしてきた。
「ん? どうしたんスか?」
「いや、ちょっとな…………、あまり好きな言葉じゃないのだが、“空気を読め”と言いたくなってな」
「シスコンにッスか?」
「まあな」
「しょうがないッスよ、シスコンなんスから」
「…………それもそうだな、所詮シスコンではな」
武藤のもっともな発言に首肯しつつ答える。
「面白い話をしているな」
下ろした首を上げようとしたとこで、上から頭を押さえつけられた。
「誰が、所詮シスコンだと?」
「「おぐぐぐぐぐ」」
シスコンに上から体重
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