10話 一条 京介side
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八神の両脇を擦り始める。つまりこちょがしはじめた。
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「ちょっ!? あ、あは、あはははははは!?」
うん、笑わせるのは成功した。なんか間違ってる気がしないでもないけど良としよう。
「ひゃ、ひゃめへぇえええ〜!」
呂律の回らない八神を見ていると…………やッバイ楽しい。手が! 手が止まらない!?
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「あはははははは!? ひゃああああああん!!」
エスカレートした。
数分後…………、
「はぁ……はぁ………………」
やり過ぎた。
現在俺は八神の荒い息づかいと、体の前面に笑いすぎで高くなった体温を、背中側にフローリングの冷たさを感じながら天井を見つめている。
つまり、床に仰向けに寝ている。
途中で、くすぐりに耐えきれなくなり、車椅子から転げ落ちた八神と床の間に滑り込んだ結果だ。
「ひぃ……………ふぅ…………」
ヤバい。八神の息が整い始めた。
八神から仕返しを受ける前に、こっそりこっそりと脱出を図る。
だが現在の腕力では、八神を押し退けることどころかわずかに動かすことすらできない。
くっ! お、重い!? 非力な現在のボデーが恨めしい!
グワシィッッ!!
考えてみれば、密着状態から脱出とか無理ゲーだった。
「……………………」
「……………………」
沈黙が辛い。
「…………なぁ、八神ン」
「…………なんや? 京介くん?」
あかん、八神ン超いい笑顔してはるわ。
「俺さ、復讐はなにも生まないと思うんだ」
「ふんふん、それで?」
「…………許してください」
「い・や・や☆」
「ですよねー!」
逃げようと足掻くが、八神に体重をかけられただけで身動きがとれなくなる。
その間に八神は太股でこっちの体を挟み、マウントポジションを奪っていた。
「八神さん? 女の子がマウントポジションは駄目じゃね?」
「京介くん、京介くんに送りたい言葉があります」
「会話してくれませんか!?」
「やられたらやり返す、倍返しや!!」
「ちょっ!? おま!?」
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」
「うぐうあうああ!? ぶっは!? あ、あひ
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