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リリカルなのは 3人の想い
9話 黒木 七実side
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手だからだ、クロキの行動は無駄だと言わざるを得ない。

 はずだった。

 だというのにそこには最早ぴくりとも動かず、もとの死体へと戻った亡者の姿があった。

「ごちそうさん」

 おどけているようなクロキの方を見る、そしてもう何度目かわからない驚愕に襲われる。
 たった今敵を切り裂いた刀身が徐々に小さくなっている、いやよく見ると頭蓋骨の顎が動いているのが見えた。
 それは刀身だけでなく奪い取った何かを喰らうようだ。
 完璧に刀身が消えたのを確認してからクロキはその武器を消した。

「しゅーりょーしゅーりょー」

 おどけるようなその様子になぜだか背筋が粟立つのを感じた。

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