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Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
再戦&覚醒
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るとはよ」
「士郎は何処だ?」
刀を鞘から抜き、刃を青タイツに向ける。青タイツも槍の穂先を俺に向けて来た。
「もう一人の坊主なら、あっちにぶっ飛ばしたぜ!」
「そうかよ!」
向かってくる槍の刃を刀で反らす、……おかしい? さっきより断然スピードが遅く感じる。
「斬り込む!」
「さっきよりやるみたいじゃねぇか!」
槍の刃を反らしたまま、真一文字に刀を振ったが身体を左に傾け避けられた。
「そら、今度はこっちの番だぜ!」
「く、やはり早い!?」
先程よりも早い閃光が俺を襲う、上下左右からの紅い閃光は確実に致命傷に至らせる威力。
俺は防戦一方で向かってくる閃光を反らす事で精一杯、反撃のチャンスを伺うしかないのか?
「くそ」
大きく後ろに跳躍し、距離を離すと再度青タイツを見る。槍の範囲より前に進めない、いや進む事が出来ない。
恐怖心と命を捨てる覚悟が出来ない為、此方の間合いに入る事が出来ない。
このままでは待っているのは先程と同じ結末、また槍に心臓を貫かれて殺られる未来。
打開するには覚悟が必要、しかし俺にはそんな覚悟など……
『取れ!』
「は!?」
頭に声が響くと同時に刀が自分の真上から落ちてきた。慌てて反応し投影の刀を捨てて左手で掴み取る。
……おかしい、初めて持った筈なのにこの刀は妙にしっくりくる。刀の重さやリーチの範囲などが直ぐに分かる。
「これなら行けるか?」
鞘から刀を抜き放つと、紫色の刃が煌々と光り出しその光りが俺を包み込んだ。
「何だ、こりゃーよ?」
金属音が聞こえ槍の一撃は何かに弾かれたようだ。しかし今の俺はそんな事はどうでもよくなっていた。
「…………あぁ、そうか。そうだったな」
光りの中で俺はただ頭に鮮明と流れている場面を見ていた。一人の傭兵の話、金の為ならどんな事もしていた男。
戦争の中に刀一本で介入し任務を果たす事もあり、はたまた暗殺毒殺なども平気でしている。
任務 依頼その為ならどんな事でもしていた狂った男、金の為と周りは思うだろうが本人は違った。
『足りない、こんな戦いでは満足出来ない』
男はただ、心の底から満足出来る戦いを常に求めていた。その為に傭兵などと言う者になったのだ。
そして彼にとって、最も嬉しい話が漸く舞い込んで来たのだ。管理者なる青年の言った一言。
『他世界に行ってみないかい?』
「それを了承し、俺は転生し衛宮彩雅となったか」
思い出した自分の記憶、此所はFate/stay nightの世界であり他世界。……さてじゃあ始めようか!
「スタート(創造・開始)」
右手に作り出すのは三本の、投擲を主軸においた代行
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