暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
再戦&覚醒
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
るとはよ」

「士郎は何処だ?」

刀を鞘から抜き、刃を青タイツに向ける。青タイツも槍の穂先を俺に向けて来た。

「もう一人の坊主なら、あっちにぶっ飛ばしたぜ!」

「そうかよ!」

向かってくる槍の刃を刀で反らす、……おかしい? さっきより断然スピードが遅く感じる。

「斬り込む!」

「さっきよりやるみたいじゃねぇか!」

槍の刃を反らしたまま、真一文字に刀を振ったが身体を左に傾け避けられた。

「そら、今度はこっちの番だぜ!」

「く、やはり早い!?」

先程よりも早い閃光が俺を襲う、上下左右からの紅い閃光は確実に致命傷に至らせる威力。

俺は防戦一方で向かってくる閃光を反らす事で精一杯、反撃のチャンスを伺うしかないのか?

「くそ」

大きく後ろに跳躍し、距離を離すと再度青タイツを見る。槍の範囲より前に進めない、いや進む事が出来ない。

恐怖心と命を捨てる覚悟が出来ない為、此方の間合いに入る事が出来ない。

このままでは待っているのは先程と同じ結末、また槍に心臓を貫かれて殺られる未来。

打開するには覚悟が必要、しかし俺にはそんな覚悟など……

『取れ!』

「は!?」

頭に声が響くと同時に刀が自分の真上から落ちてきた。慌てて反応し投影の刀を捨てて左手で掴み取る。

……おかしい、初めて持った筈なのにこの刀は妙にしっくりくる。刀の重さやリーチの範囲などが直ぐに分かる。

「これなら行けるか?」

鞘から刀を抜き放つと、紫色の刃が煌々と光り出しその光りが俺を包み込んだ。

「何だ、こりゃーよ?」

金属音が聞こえ槍の一撃は何かに弾かれたようだ。しかし今の俺はそんな事はどうでもよくなっていた。

「…………あぁ、そうか。そうだったな」

光りの中で俺はただ頭に鮮明と流れている場面を見ていた。一人の傭兵の話、金の為ならどんな事もしていた男。

戦争の中に刀一本で介入し任務を果たす事もあり、はたまた暗殺毒殺なども平気でしている。

任務 依頼その為ならどんな事でもしていた狂った男、金の為と周りは思うだろうが本人は違った。

『足りない、こんな戦いでは満足出来ない』

男はただ、心の底から満足出来る戦いを常に求めていた。その為に傭兵などと言う者になったのだ。

そして彼にとって、最も嬉しい話が漸く舞い込んで来たのだ。管理者なる青年の言った一言。

『他世界に行ってみないかい?』

「それを了承し、俺は転生し衛宮彩雅となったか」

思い出した自分の記憶、此所はFate/stay nightの世界であり他世界。……さてじゃあ始めようか!

「スタート(創造・開始)」

右手に作り出すのは三本の、投擲を主軸においた代行
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ