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Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
再戦&覚醒
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「奴は何処に? いやそれより」
目を開けると青タイツはいなくなっていた、だが俺は奴がいなくなった安心より別の疑問で頭が一杯だった。
「何故俺は生きている?」
槍で貫かれた筈の左胸は、何事もなかったように無事。血痕も傷も無く制服にもダメージ無し。
一体何があった? 俺はひょっとして幻でも見ていたのだろうか? ……此所に倒れていると言う事は戦った証拠。
俺がやられた瞬間、何者かが治療したのだろうか? 心臓に穴が空いて蘇生など出来るのだろうか?
そもそも周りに人の気配は存在しない、記憶の無い数分に一体何が起こったのだろうか?
「? 制服が少し濡れてる?」
僅かに首素と胸元が濡れている?やはり俺の意識がない時に誰かいたのだろうか?
それが誰かかは分からない、死んだ俺を蘇生させた奴かはたまた、たまたま居合わせただけか。
「ひとまず帰ろう」
考えていてもしょうがない、俺は立ち上がり校門を出ると鞄を持っていない事も忘れ、自宅に帰り出した。
何時も通りの帰り道を歩いて家に向かっていると、目の前から銀髪で紅い瞳の少女がこちらに歩いて来た。
不思議だ、妙に目の前から来る少女が異様に見えてしょうがなかった。
この妙に肌が震える威圧感と存在感が、他の奴等とは比べものにならないほど高く見える。
見ているのを感ずかれると面倒な為に、目を反らし下を見ながら少女とすれ違う最中。
「フフフ 早くどっちかが召喚しないと死んじゃうよ」
「何?」
すれ違う間際に聞こえた少女の声、直ぐ反応し後ろを向いたが真後ろには誰もいなかった。
「召喚? 死ぬ?……何の話だ」
少女の言った言葉は、よく分からなかった。召喚何を? 死んじゃうよ、何故だ?大体俺はさっきの少女と知り合いではない筈だが。
警戒は必要か、また青タイツみたいに出会いがしらに殺される訳にもいかない。しかし一体あの子は誰なのだろうか?
「帰ってから考えよう」
考えることが山積み、此所はやはり家に帰ってから考えるのが無難だろう。かなり異常なことを色々考えねばならないが。
何事もなく家に着くと、中に入ろうとしたら鍵がかかってなく、玄関を開けれた。
……妙だ。士郎はいない筈、なら誰が家の中に居るんだ? 桜か? それとも虎か? なら玄関開けた瞬間に出てくる筈。
「スタート(投影・開始)」
左手に刀を投影し、腰に差しながら家の中を進んで行く。静かだ、そして誰もいない。
家の中を進みながら警戒していると、居間に到着し襖を開けた瞬間。
「あん、何だ生きてたのか坊主?」
外に青タイツが、深紅の槍を手に立っていた。土蔵のほうを見ているがまさか!
「全くついてねぇな、二人も殺し損ねて
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