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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
落下予測
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ム、見たことないよ」

「カグラさんは?」

「私も、レンも同じです。クリックしてみたらどうですか?」

その言葉に従い、キリトはカードの指先を指先でシングルクリックした。

だが、ゲーム内のアイテムなら必ず出現するはずのポップアップ・ウインドウは表示されなかった。

その時、カードの縁に触れていたユイが言った。

「これ……これは、システム管理用のアクセス・コードです!!」

「「な………」」

レンとキリトが、絶句した。

「じゃ、じゃあこれがあればGM権限が使えるのか!?」

「いえ………システムにアクセスするには、対応するコンソールが必要です。私でも、システムメニューは呼び出せないんです」

「……でも、これがあればレンが言う、不可侵になってるゲートを潜り抜けることは可能なのか?ユイ」

「…………可能だと思われま」

す、という最後のユイの言葉が放たれる前に、幾つもの出来事が起きた。

最初に、カグラが大声で、レン!!と叫ぶ。

その声に振り向こうとしたキリトの首に強烈過ぎる衝撃が走り、メキリという嫌な音を立てた。

続いて、弾かれたようにキリトの身体が空中から掻き消える。

黒い弾丸と化したキリトは、そのまま眼下のアルンの街並みの中に突っ込んだ。凄まじい破壊の音と悲鳴の不協和音が鳴り響き、土埃が天高く舞い上がる。

そこまでの事が、リーファが瞬きする間に起こったのだ。

あまりの事に、身動きする間もなかった。

耳に痛すぎる沈黙の後

「………………………」

スッ、と足を下ろした旧《冥界の覇王》、現《終焉存在(マルディアグラ)》は、冴え冴えとした漆黒の瞳の中に、どこか狂熱的な色を浮かべ

「寄越セ」

言った。
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